広報誌「かけはし」

■2015年5月 No.524

 今年度も、適塩生活を推奨し、皆さんの健康づくりに役立てていただけるよう情報をお伝えしてまいります。
 日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、1日の食塩量の目安は、男性8g、女性7gとしています。現在の大阪府民の摂取状況(平成24年調査)では、男性9.9g、女性8.6gで約2gオーバーしています。
 子どもの食塩量は、幼児は4.5g未満、小・中学生は7g未満が目安です。
 子どものころからうす味の習慣を基本に適塩生活を進めることが大切で、将来の生活習慣病予防につながります。
   大阪府では、「おおさか食育通信」ホームページを開設しています。
 「おおさか食育通信」には、あなたの健康づくりを応援することを目的として、野菜たっぷり・適油・適塩のメニュー(V・O・Sメニュー)を提供するお店を掲載しています。このメニューは野菜が140g、脂肪エネルギー比率は20%、食塩は3gを基準にしています。あなたも普段の外食時にこのようなヘルシーメニューを選んでみましょう。
   食塩のとりすぎは高血圧の引き金になります。
 食塩はナトリウムと塩素からできています。食塩のとりすぎは、血液中のナトリウム濃度の上昇を引き起こし、中枢神経に働いて、のどの渇きが起こります。その結果、水分をとることになり、水分量が増えることで血液量も増え、それが高血圧の引き金になります。食塩摂取量が非常に少ない地域では高血圧の人はみられず、加齢にともなう血圧上昇もほとんどないことも知られています。
   ちょっとした心がけ
   普段の食事から2g食塩を減らしましょう。
 たとえば、濃口しょうゆ小さじ1杯には食塩が1g含まれています。おひたしや焼き魚等にかけるしょうゆを半分にすると、0.5g減らせます。麺類の汁を残さず飲む方は、半分残すと2gの食塩量を減らすことができます。すき焼きより、しゃぶしゃぶや水炊きをポン酢で食べると、食塩量は半分になります。適塩生活は毎日の食事で工夫していきましょう。
   野菜料理をしっかり
   野菜にはカリウムが豊富です。カリウムはナトリウムを体外に排泄してくれる働きがあります。カリウムの多い野菜、きのこ、イモ類や海藻をしっかりとりましょう。また、味付けにも気を付けてみましょう。
 子どものころから野菜や果物を欠かさず食べ適塩生活を送りましょう。