広報誌「かけはし」

■2015年3月 No.522

 今年度は、適塩ライフのための食事の実践ポイントをお伝えしています。今回はファーストフード編です。
   ○ファーストフードとは?
 「短時間で調理、あるいは注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事のこと」をいいます。ファーストフードには、ハンバーガーだけでなく、牛丼・天丼・カレーライスなどのご飯類、ラーメンやうどん、立ち食いそばなどのめん類といったさまざまな種類があります。
 ファーストフードはどこでも手に入れることができ、安くて、簡単に食べられ便利ですが、手軽さゆえに食べる回数や量が増えると高エネルギー、高脂肪に野菜不足や食塩摂取量も多くなりがちです。
 上手に組み合わせたり、食べる回数や量を減らすなどの工夫をしましょう。
   ○適塩のポイント
@自分がよく食べるメニューの食塩量を知ろう
   最近は栄養成分表示されている商品が多くなっています(メニュー表やリーフレット、ホームページ等に掲載)。
 食塩量でなくナトリウム量で記載されている場合は、表1の計算式から算出することができます。
 
  A 特大メニューやサイズ(量)を選べるメニューはなるべく標準サイズを選ぼう
   例えば、ポテトフライをLサイズからSサイズにすると約0.5g、牛丼を特盛りから並にすると約1gの減塩となる目安です。
  Bサイドメニューで野菜を1品追加しよう
   野菜サラダ・小鉢などのサイドメニューも豊富にそろっているお店があります。
 野菜をプラスすることで、エネルギーや食塩量が控えられ、ビタミン・ミネラルが補えられます。また、ビタミン・ミネラルのうちカリウムは食塩の成分であるナトリウムを体外に排出する働きがあります。
  Cテーブルに置いてある調味料や漬物類は控えよう
  D丼のたれ、つゆの増量は控えよう
  Eめん類の汁は残そう
   ラーメン等のめん類の汁は半分残すと約3g、全部残すと約6gの減塩が期待できます。
 将来の生活習慣病を予防するために、自分にあった減塩方法をみつけ、適塩ライフを楽しみましょう。

※参考資料
  大阪府リーフレット 「働く人の食生活シリーズA」
  女子栄養大学出版部 「塩分早わかり 第3版」
  外食チェーン店ホームページ