広報誌「かけはし」

 
■2015年1月 No.520

 今年度は、適塩ライフのための食事の実践ポイントをお伝えしています。今回は調味料編です。
 平成25年国民健康・栄養調査結果によると日本人の平均食塩摂取量は、男性11.1g、女性9.4gでした。高血圧を予防するために1日男性8g未満、女性7g未満を目標にしています。
 調味料はおいしい料理をつくるために必要なものですが、食品にも食塩が含まれているので、次のポイントをおさえて適塩を心がけましょう。
   ○かけるよりつける
 人間の舌は量を感じにくく、濃度に敏感です。しょうゆやソースなどをあらかじめかけておくと、水分が出て薄まり、より多くを必要とします。
 食べる直前に別皿にとり、つけて食べるほうが少量で満足できます。
   ○水分量を減らす
 みそ汁やカレーなど、調理する際に水の量を少し減らして調理すると、作りすぎや調味料の使い過ぎを防ぐことができます。小さい鍋が便利です。
   ○うま味を活かす
 
 いままでより少し濃いめのかつおや昆布のだし汁を使用することで調味料を控えることができます。しょうゆにだし昆布をいれておき、だししょうゆを作っておくと便利です。
 ただし、だしの素やめんつゆなどは食塩が含まれているので、表示を見て確認しましょう。
   ○酸味や香りを楽しむ
 塩味だけでなく酢やレモン、しょうがやハーブ、ゴマなどを効かせると、よりおいしさが広がり食塩を減らすことができます。
   ○食卓に調味料をおかない
 食卓に調味料があると、ついかけてしまうので、必要なときに足を運びましょう。
   ○計量してみる
 最初は面倒ですが、目分量で作るよりも作り過ぎが防止でき、毎回同じ味を楽しむことができます。
   ○薄味に慣れる
 最初はもの足りないと感じても、徐々に慣れていくものです。前段でお伝えしたように、食塩の全体量を減らすことがポイントですが、できそうな工夫を毎日とり入れて、適塩に心がけましょう。