広報誌「かけはし」

■2014年11月 No.518

 今年度は、適塩ライフのための食事の実践ポイントをお伝えしています。今回は塩蔵品編です。
   ○塩蔵品について
 塩蔵品は、魚介類など腐敗しやすい食品を食塩に漬けて細菌を繁殖させにくくし、長期保存できるように加工された食品です。塩蔵品には、塩蔵魚卵(たらこ、いくらなど)、塩蔵魚(めざし、塩サケなど)や塩辛、練りうになどがあります。
   ○塩蔵品のとりすぎ注意
 炊きたての白いごはんに塩の効いた塩蔵品、ついついお箸がすすみますが、少量ずつでも毎食食べると食塩のとりすぎにつながります(表1参照)。食べる回数や量に気をつけましょう。
 また、魚を食べる場合、例えば、塩サバの代わりに生サバを焼いてレモン汁をかけるなど酸味をうまく利用すると1切れ(80g)で約1gの食塩量を減らすことができます。
 生鮮魚などの素材選びと食べるときのひと工夫でおいしく減塩できます。
   ○5つの健康習慣について
 「非喫煙」「節酒」「塩蔵品を控える」「活発な身体活動」「適正BMI(体格指数)」を5つの健康習慣とし、実践する習慣の数が多いほどがんのリスクが低下するという研究成果が報告されています(多目的コホート研究〈国立がん研究センター〉)。また、食塩摂取量を抑えることは、がん予防に有効なだけでなく、高血圧を予防し、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患のリスクの減少につながります。
 あなたの食生活を点検し(表2参照)、今日から適塩ライフを実践しましょう。
   ○野菜を忘れずしっかりと
 野菜には、ビタミン・ミネラルが多く含まれています。そのうち、カリウムは食塩の成分であるナトリウムを体外に排出する働きがあります。毎食野菜を食べるよう心がけ、カリウムを効果的にとりましょう。