広報誌「かけはし」

■2014年9月 No.516
 今年度は、適塩ライフのための食事の実践ポイントをお伝えしています。今回は「味のついた主食編」です。
   ○味のついた主食とは…
 皆さんが「味のついた主食」といわれ、イメージするものはなんでしょうか。
 たとえば、寿司・丼・チャーハン・オムライスなどさまざまなものがあります。     
 それぞれの食塩量をみてみましょう。

 表1をみると、多くの「味のついた主食」は1品で3g以上の食塩を含むことがわかります。また外食の際、寿司や丼、かやくご飯などが麺類とセットになっているメニューがあります。
 これらのセットメニューは、「味のついた主食」を2つ食べることになり、1日分の食塩量の目標値を超えてしまいます(表2参照)。

 食塩のとり過ぎは、高血圧の引き金になります。メニューを選ぶときも工夫が必要です。
   ○適塩のポイント
@外食において
・食べる回数に注意
 外食の際、寿司や丼、チャーハンなどの「味のついた主食」を食べる回数が多いと、食塩のとり過ぎにつながるため、続けて食べないようにしましょう。
・野菜も一緒に…
 単品メニューに1品、野菜メニューを加えましょう。
 野菜には、食塩の成分であるナトリウムの排泄を促すカリウムが多く含まれています。このカリウムの摂取量を増やすことも大切です。
・調味料をかけないで
 カレーライスにソースをかけるなど、「味のついた主食」に食塩を多く含むしょうゆやソースなどをかけないようにしましょう。
A家庭食において
・食べるときの工夫
 「味のついた主食」と一緒に食べるおかずは酢の物や炒め物、揚げ物など調理方法に変化をつけて、組み合わせるとよいでしょう。
・調理に工夫を…
 どれも薄味にすると、満足感が得られないので、味に変化をつけましょう。また、香味野菜の香りや天然だしなど自然の持ち味を生かすことで、おいしく薄味にすることができます。
 減塩調味料を使用するのもよいでしょう。しかし、減塩調味料を使用しても、他の調味料を足したり、減塩調味料の量を増やしたりしてしまっては、せっかくの減塩が台なしです。正しく使用しましょう。
   減塩は日々の心がけが大切です。
 将来の生活習慣病を予防するために、適塩ライフをお勧めします。