社会保障審議会医療保険部会(部会長=遠藤久夫学習院大教授)は8月8日、これまでの医療保険制度改革に関する主な意見を集約、公表した。
制度改革については、昨年8月の社会保障制度改革国民会議報告、12月の「プログラム法」決定で方向性が示されている。医療保険部会での審議は、それに沿ったもの。同部会では、この4〜7月にかけて6回にわたり1巡目の議論を行い、医療保険全般の検討を重ねてきた。
しかし、懸案の国保構造改革、高齢者医療改革については、これまでのところ各側主張の隔たりがいぜん大きい。このため部会として現段階では、中間まとめにあたり、主な意見併記のかたちをとらざるをえなかった模様だ。
2巡目の審議で、本格的な検討が年末まで続く予定だ。結論は医療保険制度改正法案に盛り込まれ、年明けの通常国会に提出される。検討の中身は国の平成27年度予算に影響するため、審議の動向が注目されている。
医療保険部会の検討項目、懸案事項に関する主な意見(相対する意見の抜粋)、委員一覧は次のとおり。 |