広報誌「かけはし」

■2012年9月 No.492

   今回は職場昼食での実践として、塩分の減らし方のポイントをお伝えします。
 日本人の食塩摂取基準は、男性は1日9.0g未満、女性は7.5g未満とされています。
 平成22年の国民健康・栄養調査の結果では、1日の食塩摂取量が男性10.9g、女性9.5gで、どの世代も基準に比べ食塩を多く摂っているのが現状です。とくに60歳代の男性は1日12gの摂取量で基準を大きく上回っています。
  ポイント@塩分の減らし方
【汁物】味噌汁やスープ等は汁量や味つけにもよりますが、1椀に1g程度の食塩が含まれます。自宅の食事も含め1日1杯をめやすにしましょう。
【味のついた主食】寿司、丼、麺類などは全体に味がついているので1人前で5g程度の塩分を含みます。食べる回数を減らしましょう。
【塩蔵品】アジの開きや塩鮭の干物や、かまぼこ・ソーセージ等の加工食品には塩分が含まれています。食べる回数や量に気をつけましょう。また漬物・佃煮など少量ずつでも毎食組み込むと摂りすぎにつながります。
【調味料】(下部の表参照)
「しょうゆは必ずかける」「この料理にはソースを」と調味料を習慣で使っていませんか。下味があり調味料なしにすることで素材本来の味を楽しむことができ、美味しく食べられる場合もあるので、まずは味を確認しましょう。
   また、調味料を使うときは、「かけるより小皿にとってつける」と塩分量が少なくてすみます。しょうゆよりポン酢しょうゆ、ソースよりケチャップなど塩分の少ないものを選ぶのもよいでしょう。
  ポイントAメニューの選び方
 「主食・主菜・副菜」を揃えることです。主食として白飯は食べる量が多くても塩分は含まれないので安心です。
 主菜として、煮物・揚げ物・焼き物などを選び、副菜には主菜と調理形態の異なるメニューを組み合わせましょう。
  ポイントB野菜も大事
 野菜等に多く含まれるカリウムは、食塩の主成分であるナトリウムを体外に排泄する働きがあります。野菜料理は1日5皿(朝・昼・夕で1・2・2)350g以上必要です。職場昼食では2皿をめやすに選びましょう。
 ちょっとした心がけで塩分を減らすことはすぐにできます。まずは手軽に実行可能なことから取り組んでみましょう。


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