広報誌「かけはし」
 
 
■2012年2月 No.485


 大阪府立健康科学センター(石川善紀所長、大阪市東成区)では、このほど循環器疾患に関する発症予測ツールを開発し同センターのホームページに掲載、大阪府民はもちろん、だれもが利用できるよう提供しています。

このツールは、健康科学センターがこれまで行ってきた健診のデータと脳卒中・心臓病の発症調査の分析結果をもとに、今後10年間に循環器疾患(脳卒中〈脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など〉、虚血性心疾患〈心筋梗塞、狭心症など〉)に罹患する確率を計算する予測式を組み込んだものです。
利用方法は簡単で、利用者がホームページの入力画面上で特定健診の結果数値や、喫煙・飲酒など嗜好の有無を入力した後、「予測」ボタンをクリックします(住所・氏名の入力は不要。入力データは保存されず、データ入力者は特定されません)。
するとすぐに、利用者と大阪府平均値(国保データをもとに作成)との脳卒中、虚血性心疾患の発症確率についての比較が「あなたの値は平均に比べて○○倍」と表示されます。また、現在の健診結果数値が将来も続くと仮定した場合の、10年後までの発症リスクがグラフで読みとれます。さらに、発症確率を下げるための方法も数値でわかります。
健康科学センターでは「生活習慣や検査値の改善目標の設定などに活用いただければ」と、多くの人に利用を勧めています。

●利用方法
 大阪府立健康科学センター・ホームページ 「健康ライブラリー」 http://www.kenkoukagaku.jp/