広報誌「かけはし」
   
■2009年3月 No.450

34歳 事務職Y夫さんの場合〜
 大阪市近郊に住み、通勤は電車で1時間強です。仕事は主にデスクワークで、動くのはほとんど社内のみです。週1回の休日も家にいることが多くとくに運動はしていません。タバコもやめられません。
 朝食は家で、昼食は職場給食、残業や付き合いで夕食は遅くなったり家で食べなかったりします。最近、お腹回りが大きくなって、毎年背広を買いかえるようになりました。まだまだ体力にも自信がありますが、妻や子どもたちにも、タバコのにおいが気になるし食事にも気をつけたほうがよいといわれます。このままいくとどうなるのか、ちょっと気になってきました。

★ 「特定保健指導」 ★
   今年の健診で、腹囲が95p、それ以外はとくに問題がありませんでした。パンフレットを渡されて、禁煙をすすめられました。運動も禁煙もどのようにしたらよいのかわかりませんでした。
 ある日、同僚と飲みにいったY夫さんは、居酒屋で「野菜たっぷりメニュー」やおすすめ定食に栄養表示があるのに気づきました。もらったパンフレットには「野菜を食べる」・「お酒やおつまみのエネルギーを知る」と書かれていたのを思いだしました。
 

 
〜ある日の食事〜
 
朝食
  ・トースト2枚  
    ・コーヒー  
    ・ベーコンエッグ  
昼食
  ・洋風定食  
夕食
  ・焼き鳥2本  
  ・焼酎3杯  
    ・おでん  
間食
  ・コーラ 2本  
 
 
★ Y夫さんの現状 ★
@ 昼食はどちらかというと揚げ物の定食を好み、付け合わせのキャベツなどは残します。
A 夕食は外で食べることが多く、酒を飲むのですが、つまみとして野菜はあまり食べません。
B 運動する時間がとれていません。
 

 
★ 改善点 ★
@
職場の食事でついている野菜を残さず食べるようにする。夕食も野菜を食べるように意識する。コーラは、ノンカロリーのものにする。
A
揚げ物や肉は控えめに。
B
運動の方法を考える。
C
禁煙する。
 
   
★ その後 ★
 幼稚園からの案内で、保健所で「運動と食事」を教えてくれる「アクティブ父さん教室」をやっていることを知り申し込みました。この教室では、運動の実技とともにメタボリック症候群について学びました。そこで自分ができそうな目標を決めて、休日は子どもと公園に行って一緒に歩いたり、仕事帰りには駅から歩いて帰るようにしました。万歩計をつけ、体重とともに毎日記録するようにもしました。
 目標については、子どもからチェックが入りますのでやらざるを得ません。
 食事にも気をつけていたら1カ月後の教室では体重・腹囲とも減少していました。子どもたちとも一緒に過ごすことが多くなりました。先生にもほめてもらって、ますますやる気がわいてきました。また、タバコも病院で禁煙の薬をもらい、楽にやめることができました。運動も禁煙も今後も続けていくつもりです。
 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  成功のポイント  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
 
保健所の健康づくり事業に参加し、専門家の協力が得られた。
子どもと一緒に取り組むことで続けられた。
さまざまな機関に情報があることを知り、うまく利用できた。