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新聞記事ができるまで

〜街ネタ記者の一日〜 |
1月19日、薬業年金会館で広報研究会を開催。産経新聞大阪本社 編集局大阪総局 記者 中井美樹氏が「新聞記事ができるまで〜街ネタ記者の一日〜」をテーマに講演されました。(以下に講演要旨) |
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中井美樹氏 |
編集局の中にある大阪総局という部署に所属し、主に大阪府内のニュースを取材しています。
基本的な記者の1日ですが、朝はまず、各社の朝刊をチェック。自分の担当で、抜かれている記事はないかなどを確認します。
その後、日中はできるだけ多くの人と会って取材し、締め切りに間に合うように原稿を書きます。
地域面の締め切りは午後7時ごろ。その日の原稿を出せば、後は企画モノの原稿を書いたり、デスクからの問い合わせに対応したり、飲みに行ったり(実はこれも立派な取材です!)。午後11時ごろになると、朝刊の校閲用のゲラが出るので、見出しに間違いがないかなどを確認し大体の1日が終わります。
自分の書いた記事が、読者にとって「へぇ。知らなかった」という発見を与えるものであればいいなと思い仕事をしています。そう思ってアンテナを張っていると、記事にしたいと感じる発見が多くあります。
私がかかわる大阪の地域面は、読者が身近に感じる話題が多い紙面です。地域の桜を守る活動を紹介するとサポートする市民が増えたなど、すぐ行動につながるのが地元ニュースの面白さ。晩ご飯のときに話題になるような身近なニュースから、自分のことや社会のことを考えるきっかけになってくれたらと思います。
先日、食品会社を定年退職したばかりという方に「我々の仕事はある程度、することが決まっているが、あなたは目まぐるしく変わる時代を追いかける仕事だから、毎日変化があって大変だね」と言われました。
そう言われ、改めて記者として時代の変化に敏感であらねば―と思う一方で、時代を追いかけるのは記者だけでなく、どんな仕事も同じなのではと感じました。
自分の好奇心を旺盛にすればするほど、新しい発見は多いです。みなさんが携わる、健康保険組合の広報誌を作る仕事も、特に今、面白い仕事だと思います。毎日のように社会保障のニュースは新聞が取り上げているし、医療、経済、政治などさまざまなことが絡んでくる。いろんなことを発見して、そして発信してください。 |
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