広報誌「かけはし」
   
■2008年11月 No.446

52歳 技術職 M男さんの場合
 技術職ですがデスクワークが結構多く、体を動かすことといえば通勤時に往復20分歩くくらいです。  
 食事は、大学生と高校生の息子がいて、元々こってりしたものが好きなこともあり、子ども達の好きな揚げ物が多くなりがちです。

★「特定保健指導」★
   30歳くらいより徐々に増えていた体重が40歳後半よりぐっと増え、昨年秋の健診では、血糖値は98r/dlでしたが、過去1〜2カ月の平均的な血糖の状態がわかるヘモグロビンA1cが5・5%と少し高めでした。中性脂肪も230r/dlと高めで、BMIは31・2、腹囲はジャスト100pでした。
 M男さんは腹囲が90p以上で、血糖と脂質(中性脂肪)の2つが該当するので「積極的支援」となりました。最初に面接を受けて、その後は定期的にメールで状況を報告し健康保険組合の保健師さんや管理栄養士さんのアドバイスを受けることになりました。
 

★M男さんの目標★
   食事や運動のチェック表を使って個別面接を受け、1カ月に1キロずつ体重を減らす計画を立てました。じっくり減らしていくとリバウンドしにくいと聞いてこの計画にしました。1日に約230キロカロリー減らす計算になり、内訳を食事で150、運動で80キロカロリーにしました。  

〈食事〉
     M男さんの職場では社員食堂があり、生活習慣病予防のためにヘルシーメニューが提供されるようになりました。いままで食べていたメニューの栄養価を献立表で確かめると、800〜900キロカロリーくらいあることがわかりました。700キロカロリー弱のヘルシーメニューを食べることで計画通り減らすことができると考えました。


〈運動〉
     住居地のT市が配布しているウオーキングマップを見てみると、駅までいつもの道なら10分のところ20分ほどかかりますが、気持ちよく歩けそうな道がありました。往復この道を歩くことで、いままでより50キロカロリー消費できます。休日もマップを活用して30分は歩くことにしました。
 会社は8階建てですので、3階以内なら階段を利用することにしました。1日分5分とすると35キロカロリーになります。

★3カ月後・6カ月後★
   体重、食事と運動の実施状況を記録して提出し、保健師さんや管理栄養士さんからメールでアドバイスを受け、褒められたり励まされたりしながら3カ月実行しました。
 体重は5キロ、腹囲は4・5p減りました。計画より多く体重が減りましたが、実は夕食も気になり、揚げ物などは息子達の半分程度にし、豆腐や野菜を足していました。
 6カ月後のチェック時には、体重は8キロ、腹囲は8p減っていました。
 

★今年の健診結果★
   体重が10キロ減り、腹囲90p、ヘモグロビンA1cが5・0%、中性脂肪83r/dlと改善しました。体重が減り身軽になったせいか休日にスポーツクラブへ通う気持ちになりました。メタボ卒業を目指します。  

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆  成功のポイント  ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
 
無理のない計画にした。
保健師さんや管理栄養士さんの支援があった。
会社の社員食堂での取り組みや市の健康づくり情報をうまく利用することができた。
昼食のヘルシーメニューの利用と、夕食の揚げ物を減らした分、豆腐や野菜などを増やしたことでバランスがよくなった。