広報誌「かけはし」
 
■2007年7月 No.430
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●アリさんになろう!
 

 世界中で昨今、健康ブームですが、とくに欧米では日本食ブームで味がサッパリしていて低カロリーがうけているそうです。最近外国でも炊飯器が売れており、和食、とくにうまい米に目覚め家庭でもご飯を炊くという調理法が広がり、アメリカでは15万台が売れているとのこと。
 私も朝は根コンブを一晩つけたものを飲み、ピロリ菌を抑制するというヨーグルトを食べるなどしているがいっこうに数値が落ちない。確かに七福神の布袋さんのような腹では危険な状態であると思うがなかなか実行が伴わない。来年度からメタボリックシンドロームにかかる特定健診等が実施されるが被保険者一人ひとりにいかに健康意識を植え付けるかが大きな鍵となってくる。
 イソップ物語の「アリとキリギリス」ではありませんが、さぼればキリギリスのように悲惨な目にあう。だからアリのように普段の努力を大切にして、私も含めて自分自身を律し、自己責任をもってやらなければ達成できないのかなあと痛感しつつ、悲惨な目にあう前にない知恵を絞りつつ積極的に進めたい。だけど、残り少ない人生、旨い酒、旨い食事を食したいのは私だけでしょうか。
(第4地区 M・K)

   
●前期高齢者納付金根拠の矛盾
 

 過日、ある会議において健康保険組合の後期高齢者支援金等の負担が平成20年度においては1,100億円の負担増額となり、また3分の2の組合が赤字になるとのことであった。
 高齢者支援金・納付金と退職者給付拠出金および、病床転換支援金と名称は変わるが新たな負担であり保険料収入の45%を占めるとの試算もある。とくに前期高齢者納付金の算出には65歳以上75歳未満の1人当たり医療費(給付費)を用いることとしていることから、健保組合のように前期高齢者数の少ない医療保険者はこの値の変動が大きくなり、前期納付金の額がそれに比例して大きく変動するといわれている。これは老人保健拠出金の算出と同様な理由づけで65歳以上75歳未満の加入者の医療費適正化について医療保険者の自助努力を促すためとしている。しかしながら、特定健診・特定保健指導における「確定版プログラム」においては、メタボ該当者になった前期高齢者は動機づけ支援にとどめるとしているが、医療費の適正化について医療保険者に自助努力を促すことと相反していると言わざるを得ないのではないだろうか。
 前期高齢者納付金は、各医療保険者の前期高齢者の偏在による医療費負担の不均衡を調整する財政調整としているが、国保の救済であり結果として国庫負担の軽減策となっているように思える。納付金についても早急な試算結果に基づき国に対して公費負担導入の要望をしていく必要がある。
(第5地区  I・S)

 
●被扶養者アンケートから
 

 来年4月からの特定健診等の準備段階として、被扶養者に対してアンケートを実施した。
 その回収結果からみると、被扶養者の方々は、予想以上に市区町村が実施している基本健康診査を利用しておられるケースが目立っている。
 一方、報じられているところによれば、一部の市区町村では、来年度から被用者保険の被扶養者の健診を拒否する可能性が高いということである。
 もしこのような事態になれば、住民の多くがこれまで慣れ親しんだ地元での健診の門戸を閉じられ、かつがん検診も同時受診されてきた方々にとっては、はなはだ不便を強いることにもなる。
 このことは地域住民にとっての不幸であり、それを含めて被用者保険が一身に受け止めねばならなくなる。
 このハンデを乗り越えるにはなにをなすべきか。ひとつには、従来までなかった保健指導を充実させることで被扶養者への「サービス」を向上させることであろう…。
 その保健指導に関しては面接の必要性を感じている。そこでは地元の保健師が接するのがベターであろうが、そうなれば、またもや地域保険者の問題が立ちふさがる。難しいことになりそうである。
(第6地区 S・U)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。