広報誌「かけはし」

■2007年6月 No.429
 
 大阪連合会は5月16日に定例の理事会を開催し、中央情勢報告を中心に審議した。
 会議の冒頭に理事会出席者の交代(三洋電機連合)の紹介があった。

1.中央情勢

(1) 永年勤続者表彰
 

 19年度の健保組合永年勤続者表彰の内容を審議した。全員で458名であり、大阪は7月25日の総会で表彰を伝達する。

(2) 国会審議等
 

 国会での法案審議は、国民投票法案が成立した。教育再生法案、年金一元化法案は審議中であるが、社会保険庁改革法案が重要として議論されている。
 介護保険関係は有識者会議が開催されるようで、対象者拡大の方向が中間まとめとなるようである。

(3) 医療費適正化対策関連
 

 厚生労働省は、「医療政策の経緯、現状および今後の課題について」を示した。
 国民の生活の質(QOL)の確保・向上を図りつつ医療の効率化を図ることを基本として医療費の適正化等を推進する医療構造改革の方向性に沿って、平成18年に関連法案が成立した。厚生労働省では、医師確保総合対策プロジェクト、医療費適正化計画プロジェクト、地域ケア、病床転換のプロジェクト等があるが、部局横断的に共通認識を持つことが重要で、医療提供体制を中心とした医療政策の基本的方向性の認識を共有するとしている。
 医療政策の4つの検討の方向性は、中小病院が多い等の現状を認識して、「総合的な医師確保対策」、「医療機能の明確化・機能分化・連携・情報開示・IT活用の推進」、「在宅医療など高齢者の生活を支援する医療の推進」、「開業医の役割の重視と総合的な診療に対応できる医師の養成・確保」という大きな提案である。
 療養病床の再編成(23万床減)の目標も示された。

(4) 共同情報処理システム
   特定健診等共同情報処理システム開発について今後の進め方を議論した。本部のIT推進部を中心に「20プロジェクト」と連携して鰍mTTデータと協議していく。
 健保業務システムベンダー16社で構成する健保業務システム事業者連絡協議会と基本設計の意見交換を行う、組合の実務担当者と内容確認を行う、既存の健保業務システムと調整する等を議論した。今後の検討事項、費用負担額、共同情報処理センター設置場所(健保会館の耐震性等)もテーマとなった。
 ブロック別説明会でのアンケート結果も報告された。
(5) 各種説明会日程
 

 すでに済んだものもあるが、共同情報処理、交付金事業の意見交換会、拡張版レセプト情報管理システム説明会、合同開催する高齢者保険料徴収システム説明会の日程等が示された。近畿は和田先生の講演もお願いしている。


2.大阪連合会活動

(1) 広報委員会
 

 かけはし5月号の編集と概要の報告があった。

(2) 組合業務委員会
 

 19年度事業計画の今後の具体的事項を検討した。
 19年度事業の第一弾として、組合担当者実務講習会を4日間にわたって開催した。

(3) 医療給付委員会
   19年度の事業として、歯科レセプト点検事務研修会、柔道整復療養費適正化講習会、鍼灸マッサージ療養費適正化講習会、第三者行為求償事務講習会等の講習会開催を予定、支払基金審査委員との意見交換会、支払基金との事務連絡協議会、レセプト担当部会と正副部長の選出も予定。
(4) 保健共同事業委員会
 

 今年度は、メタボリックシンドロームの予防と改善を目指し、内容としては健康教室、健康セミナー、運動講座、健康づくり教室を開催する。

(5) 連絡事項
   中央病院のホームページを一部リニューアルした。健診の申し込み状況を載せ、受診日も本人の都合に合わせて選べる便利なものとした。
 生活習慣病、レディース、半日ドックは健診精度の信頼と、適正料金の設定が好評である。一般健診は、いままで実施している健診機関との関係で難しい面もあるが、20年からの特定健診・特定保健指導にて、健診センターで保健指導も含めて引き受けられ、血液検査も院内で行い結果もすぐ出るという対応ができる。IT関係もすべての機械でデジタル化しており、情報のやり取りもできるので健保組合の活用を期待したい。ベッドの利用も退院までが短期であり、紹介状等で受診されればと考えている。半月板損傷治療は評判が高い。
 以上のように、中央病院はご協力により、順調に進んでいるとの報告があった。