広報誌「かけはし」
   
■2007年1月 No.424


体のなかで中性脂肪や
コレステロールが右往左往
 メタボリックシンドロームはテレビや新聞でいま話題花盛りです。誰でもできる腹囲の測定をしてみましたか。いまなぜ腹囲が問題かをここで学習してみましょう。
 生命維持に大切な食べものも、食べ方が偏るとジワジワと健康を害していきます。これがメタボリックシンドロームの始まりです。
 簡単に食べものが手に入る都会の現代生活、「便利でいいじゃん!」と思っていると大きな落とし穴が待っています。
 油っこい外食や惣菜、スナック類を食べすぎていないか、夜遅く腹いっぱい食べていないか、日頃の食事を振り返ってみましょう。
 必要以上に体に入った中性脂肪やコレステロールなどは、行き場がなくなり内臓脂肪となってたまっていきます。

増えています血中脂質の高い人
 グラフは大阪府民の食事全体に占める脂肪エネルギー比の経年変化です。
 約20年前から25%を超え(25%未満が適切)、過剰に脂肪を摂っています。
 また、大阪の事業所での定期健診時の血中脂質の有所見率も上昇し、高脂血症は3人に1人という状況です。


 

あなたの食べている脂肪量をチェックしてみよう!

油料理
(てんぷら フライ、炒め物 など)を毎食食べる。

卵を1日2個以上食べる。

脂身の多い肉類
(ばら肉、 ひき肉 ロース肉 加工肉など)を週3回以上食べる。

魚介類を食べるのは週に2回以下である。

洋菓子・菓子パン類 
(卵、バタークリームを使ったもの)を週2回以上食べる。
チェックする項目が多いほど要注意

油料理は毎食一品までに!
 自分で調理すると、どれだけ油や砂糖を入れているか分かりますが、口当たりよくするため惣菜弁当や外食は思いのほか、油や調味料が使われています。
 野菜料理も健康によいからとマヨネーズやドレッシングたっぷりのサラダではますます脂肪の摂りすぎになります。
 酢の物、お浸し、和え物、煮物などうまく組み合わせて選びましょう。

間食を控えるコツ
 朝食を抜くと、昼までお腹が持たず間食につい手が出てしまいます。
 起きてすぐは胃がまだ働いていません。胃の負担が少ない軟らかく煮た野菜スープや味噌汁がおすすめ。ご飯は食べにくくてもおにぎりなら食がすすみます。ご飯はジワジワと血糖値を上げてくれるので腹持ちがよく間食に手が出なくなります。