サプリメントは「栄養補助食品」と訳されることがありますが、明確な定義はありません。医薬品と健康食品・サプリメントは薬事法で区分され、保健機能食品として特定保健用食品と栄養機能食品があります。特定保健用食品は個別許可型で、血圧やコレステロール、便通などからだの構造や機能に影響する保健機能成分を含んだ食品。栄養機能食品は基準を満たせば許可される規格基準型です。
保健機能食品は作用別に分類されています。血圧が高めの方の食品はペプチド類を主成分とし、アンジオテンシン変換酵素阻害作用と同様の機序で血圧の上昇を抑制します。血糖値が気になり始めた方のための食品は糖吸収に作用するものが中心。これらの食品のなかには血糖値にはよくてもナトリウムが多く腎臓病の人には不向きのものや、血圧によくても糖質が多く、糖尿病の人には向かないものがあるので、カロリーやタンパク質、ナトリウムの含量などを確認し、幅広い指導を心がけましょう。 |