広報誌「かけはし」
 
■2005年6月 No.405

 
 

 健保連大阪連合会は、6月12日(日)民主党大阪府総支部連合会との懇談会を開催した。大阪連合会から村松俊彦副会長はじめ9人、民主党から平野博文衆議院議員 大阪府連代表以下国会議員11人が出席して行われた。健保連の「新たな高齢者医療制度の創設を含む医療制度改革に向けての提言」に関し、意見交換をした。

 


※写真をクリックすると拡大写真がご覧になれます。

 

平野代表から
 「民主党では団体交流会を活発に実施している。医療を含む社会保障関係は最重要課題である」と挨拶があり、
続いて村松副会長からは挨拶のなかで
 「健保連の新提言は、65歳以上の高齢者を対象に一般医療保険制度とは別建ての制度を構築する。両拠出金制度を廃止し、運営調整機構を創設して、インセンティブの働く医療費適正化策など制度全般の運営に参画することとし、さらに高齢者医療制度の責任と役割分担の明確化、費用負担の透明化を図り、保険者機能の強化、ひいては患者中心の医療の実現に寄与する」という考え方を強調した。
山本理事から引きつづき「新たな高齢者医療制度」について説明を行った。
山本参議院議員からは医療・介護等国会における審議状況・見通しについて説明があった。
 大阪連合会は、健保組合財政を圧迫する上限のない老人・退職者の拠出金の状況と、医療制度改革の早期実現について民主党の理解と協力を要請した。
 提言説明を踏まえての民主党側から
     @被保険者の負担はどう変わるのか
     A老人の負担は増えるのか
  などについての質問があり、これらをめぐって活発な意見交換が行われた。

   
 

◆民主党出席者(11名)

 ●衆議院議員

  辻   恵

(比例近畿)

  吉田  治

(大阪4区)

  藤村  修

(大阪7区)

  大谷 信盛

(大阪9区)

  肥田美代子

(大阪10区)

  平野 博文

(大阪11区)

  樽床 伸二

(大阪12区)

  長安  豊

(大阪19区)

 ●参議院議員
  山本 孝史

(大阪)

  おだち源幸

(大阪)

  藤原 正司

(比例区)

 

◆大阪連合会  (9名)

  村松 俊彦

副会長

(松下電器)

  西本  稔

副会長

(クボタ)

  島田  進

副会長

(近畿電子産業)

  置田 榮克

専務理事

(大阪連合会)

  小山 稲夫

理事

(ナショナル連合)

  山本 吉平

理事

(兼松連合)

  林  勝彦

理事

(三洋電機連合)

  吉田 國博

事務局長

(大阪連合会)

  濱田 芳久

課長

(大阪連合会)


 


要   望   書
 

 平成十五年三月、閣議決定された医療制度改革基本方針では、高齢者医療制度は、六十五歳から七十四歳までと、七十五歳以上の高齢者を、いわゆる前期高齢者と後期高齢者とに区分し、前期高齢者は従来の医療保険に加入し制度間での財政調整を取り入れ、後期高齢者は独立した制度とする、とされています。
 健康保険組合連合会といたしましては、高齢者医療制度の方向性について、七十五歳の前後で区分する合理的根拠は明確でなく、加えて、年金受給年齢や介護保険との整合性の観点からも、六十五歳以上の高齢者について、独立した医療保険制度とすることが実態に即しているとの観点から、本年三月、『新たな高齢者医療制度の創設を含む医療制度改革に向けての提言』をまとめ公表するとともに、五月二十五日に開催された、社会保障審議会医療保険部会において、厚生労働省案への対案であると同時に、改革論議の進展を促すため、この『新・提言』をあらためて主張致しました。
 この『新・提言』は、別添のとおりであり、高齢者医療制度の骨子は、社会保険方式を前提とした上で、@六十五歳以上の高齢者を対象とし、六十五歳未満の一般医療制度と別建ての制度とする、A若年者負担が過度にならず、また拠出金制度の問題点が排除された制度とする、B保険者機能を発揮し医療費適正化の刺激策が働く仕組みとする、であります。
 ところで、全国千五百六十余の健保組合の平成十七年度予算ベースでの老人・退職者の拠出金が保険料に占める割合は、三十六・四%と依然として高い割合を占めており特に退職者給付拠出金は、対前年二・〇ポイント増の十四・五%に大きく増加し、健保組合財政が拠出金により左右される状況は変わっておりません。

 国庫負担もなく唯一自立する健保組合保険者が、上限のない拠出金に左右されることなく、一日も早く安定的な事業運営ができるよう、是非、改革の早期実現にご尽力賜りたく要望いたします。

平成十七年六月十二日

健康保険組合連合会 大阪連合会  
会 長   加  藤  幹  雄

 民主党大阪府連代表

   衆議院議員  平野博文 殿
 


 

 健保連大阪連合会は、5月16日(月)大阪市北区の関西経済連合会を訪ね、健保連が提言する「新たな高齢者医療制度の創設」の基本的な考え方を説明し、理解と協力を要請した。

関西経済連合会
 櫻内 亮久 経済経営本部 経済グループ長 
 徳田 龍裕 経済経営本部 経済グループ次長
 木村  真

大阪連合会
 加藤 幹雄 健保連大阪連合会 会長
 置田 榮克 健保連大阪連合会 専務理事

 健保連大阪連合会は、6月13日(月)大阪市中央区の日本労働組合総連合会大阪府連合会を訪ね、健保連が提言する「新たな高齢者医療制度の創設」の基本的な考え方を説明し、理解と協力を要請した。

連合大阪
 伊東会長 藤井事務局長 脇本副事務局長

大阪連合会
 村松副会長 西本副会長 島田副会長
 置田専務理事