広報誌「かけはし」
   
■2005年5月 No.404
   
 

 あなたは、食品を購入されるときに、どんな情報を参考に選ばれますか。有名人の広告やテレビコマーシャルですか?それとも特売日やプレゼントがついているものですか?最近の企業の戦略はすさまじいものがありますが、消費者としては、そのような情報に惑わされることなく、信頼できる情報をもとに、健康によい商品を選びたいものです。食品を選ぶ場合のポイントとして、
@原材料にどんな食品や添加物が使われているか。
A賞味期限まであとどれくらいの日数があるか。
B栄養成分の内容はどんな表示がしてあるか。
などです。

 ここでは、栄養表示基準についてお話します。

 栄養表示基準は、健康増進法で食品に栄養成分・熱量に関する表示をする場合には内容や方法が決められています。基本になる表示内容は、エネルギー(熱量)、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5項目です。同様の食品でも1袋あたりの栄養成分量を比較するとずいぶん違う成分もあります。
 また、健康維持・増進に影響を与える栄養素としてたんぱく質、ミネラル、ビタミン、食物繊維を特に多く含んでいたり、補給してあることを強調する表示として「豊富」「高い」「含む」などの基準が決められています。反対に栄養成分が少ないことを強調する表示として熱量、脂質、コレステロール、糖類、ナトリウムなどについては「少ない」「ゼロ」「ノン」などの基準があります。
 高血圧や糖尿病など生活習慣病の増加に伴い、自らの正しい判断で食品を選択し摂取できるよう適切な情報を得ることは重要です。
 栄養表示は、毎日の食生活に上手に活用することで、より健康的なあなたの生活のサポートになります。とり過ぎを予防したい脂肪や塩分がどれくらい含まれた食品か、不足しやすいカルシウムや鉄、ビタミン類が補える食品は何か、日頃私たちが利用する商品の表示について目を向けて見ましょう。