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矢崎晴平氏 |
最近、エイズの報道が少なくなっていますが、エイズの患者、あるいはHIVキャリアはじわじわと増加しています。今後、爆発的増加が予想され、世界的にも危惧されています。
アメリカでは1983年ごろからエイズが問題になって、急速に感染が拡大、89年頃にはアメリカ全土にまでまん延しました。しかし、94年頃から死亡率は急速に減少しています。その背景には、効果的な治療法が開発されたことがあげられます。これにより、エイズは以前に比べると怖い病気ではなくなりました。しかし、安心できる要素は増えても、やはり全世界で約4千万人のHIVウイルス陽性者がいます。特に、東南アジア方面や中国、旧ソ連などでは患者が急増、アフリカ・ボツワナでは国全体がエイズで滅びるといわれるほど感染者が増えています。
一方、日本の場合は薬害エイズという医原病の側面が強く押し出されたために、性感染症というエイズの本質が忘れられそうな印象があります。しかしながら、日本国内でもじわじわと性感染者が増加しています。
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