食事指導で難しいのは人間は体だけで食べるのではなく、心でも食べるという点。酒、タバコ、お菓子はストレス解消、心の満足を目的にしている場合が多いのです。体に悪いのはわかっていても、なかなかやめられるものではありません。上手につきあうことが大切です。
食事指導でもうひとつ難しいのが食事時間。夕食時間が遅くなっています。その分、お菓子や缶コーヒーなどで夕方カロリー補給をする人がいますが、ここで、おにぎりなどでんぷんをとり、夕食は軽くするよう指導しましょう。
大事なのは@ご飯をきちんと食べる、A液体でカロリーを摂らない、B発酵食品を常に食べる、Cパンの常食はやめる、ということ。さらになるべく未精製の米を中心に、季節がわかる野菜と動物性食品は魚介類をとるということが大切です。
食生活改善のためのもっとも効果的な伝え方は社員食堂の献立を変えること。見るよりも食べて覚えてもらいましょう。五分付き米や無添加の味噌・漬け物などを使った健康メニューを加えると、自然にみんな健康メニューを選ぶようになります。これがもっともスムーズで低コストな指導法です。
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