広報誌「かけはし」

■2004年6月 No.393
 
 5月18日、定例の理事会を開催し、5月10日に開催された役員改選を中心とする本部臨時総会の結果等を踏まえて、今後の活動方針を審議した。
 

1、中央情勢

(1) 緊急理事会
   下村元副会長の事件に関して、5月7日に急遽本部理事会が開催された。
 冒頭、千葉会長から、今回の事件で各理事、会員組合に不信を招き、また世間を騒がせたことに対しての謝罪と、下村副会長を解任した経緯の説明が行われた。
 また、今回の事件は個人的な容疑であるが、健保連としては副会長・専務理事職にあったという重い事実と、中医協委員の推薦母体として事件を厳粛に受け止めている。
 何よりもまず信頼の回復に努め、組織体制的な問題点の調査を行い、保険者団体として医療制度改革、医療費適正化に向けた活動を、いささかも緩めることなく進めていくという主旨の表明があった。
 事件の経過報告、役員の解任の承認と、当面の対応が審議されたが、複数の理事から極めて厳しい意見や質問が出された。
(2) 臨時総会
  @事件関係
 総会は千葉会長からの理事会同様の謝罪と説明から始まった。
 事件発生後の、緊急事態対応本部の設置、3回にわたる緊急常任理事会の開催、衆参両議院厚生労働委員会へ参考人として会長の出席、内外への会長コメント発表等の経過報告があり、当面の対応の説明が行われた。
 当面の対応として、事件対応については本部に「緊急事態対応本部」を設置して健保組合や対外関係の必要な対応に万全を期することとし、「調査委員会」を設置して中医協の議事録の精査および事件の遠因や背景などの因果関係の検証を行うこととする。
 当面の運営方針としては、従来の方針に沿って粛々として取り組み、今回の問題を契機として厳格かつ透明性のある組織運営を図るとされている。
 会員組合には、臨時総会で了承を求めたうえで文書により経過説明と今後の対応について報告するとされた。
A役員改選
 臨時総会の開催目的である本部役員改選が行われ、理事、監事の選任と、会長、副会長、専務理事、常任理事、常任監事の選出を行った。会長、副会長4人の続投、常任理事等の大部分が再任となり、専務理事には現本部常務理事が新たに選出された。
 なお、引き続き新体制での常任理事会が開催され、各委員会での常任理事の役割分担、ワーキンググループの委員構成が決定された。
(3) 本部委員会の報告
  @医療制度等対策委員会
 今後の改革に向けての方向性とスケジュールについて説明を受けた。
 ワーキンググループで検討してきた高齢者医療制度の問題点を踏まえた本会としてのまとめ、政府の概算要求時期までに拠出金の負担上限問題等に関しての要求、介護保険制度の見直しに関して、被保険者の範囲、介護保険納付金のあり方等指摘すべき事項のまとめがその内容である。
 

2、 大阪連合会活動

(1) 今回の事件への対応
   大阪連合会としては、役員改選による新体制での活動、事件に対する対応等を会員組合あるいは本部にも通知する必要があるとし、総務委員会において検討した主旨と文面を審議し、了承した。
 なお、事件に関しての意見交換には、相当厳しいものがあった。
(2) 総務委員会
   今回の事件への対応を検討した。重大な事態を深刻に受け止めて、厳格かつ透明性のある組織運営を期待するということを申し合わせた。
 本部監事には住金物産を推薦することとした。
(3) 広報委員会
   かけはし5月号の編集概要。
(4) 医療給付委員会
   16年度事業の確認と、レセプト研究連絡協議会の開催により担当部長、小委員会委員等の決定を行った。次いで、5月13日に開催した点数表改定の説明会について出席状況が報告された。
(5) 保健共同事業委員会
   健康教室、生活習慣病予防対策、健康講座等を、日程も含めて本年度事業計画を確認した。