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緊急理事会 |
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下村元副会長の事件に関して、5月7日に急遽本部理事会が開催された。
冒頭、千葉会長から、今回の事件で各理事、会員組合に不信を招き、また世間を騒がせたことに対しての謝罪と、下村副会長を解任した経緯の説明が行われた。
また、今回の事件は個人的な容疑であるが、健保連としては副会長・専務理事職にあったという重い事実と、中医協委員の推薦母体として事件を厳粛に受け止めている。
何よりもまず信頼の回復に努め、組織体制的な問題点の調査を行い、保険者団体として医療制度改革、医療費適正化に向けた活動を、いささかも緩めることなく進めていくという主旨の表明があった。
事件の経過報告、役員の解任の承認と、当面の対応が審議されたが、複数の理事から極めて厳しい意見や質問が出された。 |
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臨時総会 |
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@事件関係
総会は千葉会長からの理事会同様の謝罪と説明から始まった。
事件発生後の、緊急事態対応本部の設置、3回にわたる緊急常任理事会の開催、衆参両議院厚生労働委員会へ参考人として会長の出席、内外への会長コメント発表等の経過報告があり、当面の対応の説明が行われた。
当面の対応として、事件対応については本部に「緊急事態対応本部」を設置して健保組合や対外関係の必要な対応に万全を期することとし、「調査委員会」を設置して中医協の議事録の精査および事件の遠因や背景などの因果関係の検証を行うこととする。
当面の運営方針としては、従来の方針に沿って粛々として取り組み、今回の問題を契機として厳格かつ透明性のある組織運営を図るとされている。
会員組合には、臨時総会で了承を求めたうえで文書により経過説明と今後の対応について報告するとされた。
A役員改選
臨時総会の開催目的である本部役員改選が行われ、理事、監事の選任と、会長、副会長、専務理事、常任理事、常任監事の選出を行った。会長、副会長4人の続投、常任理事等の大部分が再任となり、専務理事には現本部常務理事が新たに選出された。
なお、引き続き新体制での常任理事会が開催され、各委員会での常任理事の役割分担、ワーキンググループの委員構成が決定された。 |
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本部委員会の報告 |
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@医療制度等対策委員会
今後の改革に向けての方向性とスケジュールについて説明を受けた。
ワーキンググループで検討してきた高齢者医療制度の問題点を踏まえた本会としてのまとめ、政府の概算要求時期までに拠出金の負担上限問題等に関しての要求、介護保険制度の見直しに関して、被保険者の範囲、介護保険納付金のあり方等指摘すべき事項のまとめがその内容である。 |