ある日の午後、私達は北河内の事業所を訪ねた。あらかじめ訪問の趣旨や時間を連絡しておいたからか、総務課長さんがにこやかに迎えてくださった。
ここでは、従業員180人のうち80人が昼食に従業員食堂を利用しているとのことだ。格安な料金にしては、利用客が少ないことが気になった。
そこで、いつも従業員食堂で食事をされるという課長さんに、早速、今日のメニューを尋ねた。
「課長さんの今日の昼食は」「かつ丼・唐揚げ・きつねうどん・たくあん」「課長さん、今日のメニューは満足ですか?」「美味しかったですよ」「栄養のバランスはどうですか?」「まあ、こんなもんでしょう。1日3回の食事のうちのたったの1回の食事のことですから」「そうでしょうか?」
そこで、課長さんに「栄養のバランスチェックと鉛筆」をお渡しした。今日の定食に使われていた食品に○を入れ、ご自分でチェックしていただくためだ。野菜については使用されていた量も記入していただいた。
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