京阪電車枚方市駅北口近くの狭い路地に「右大坂みち」の石柱が残っている。京街道と磐船街道の分岐点を示す道標だが自販機などにはさまれて捜すのさえ難しい。そこから線路に沿って旧街道を枚方公園駅の方へと歩くと、創業明治16年というみそ屋(建物は約200年前)や老舗の菓子匠などがあり、今も随所に当時の面影が見られる。 江戸時代、東海道の延長部として整備された京街道は伏見、淀、枚方、守口の宿場が設けられ、東海道五十七次の五十六番目にあたる枚方宿は本陣をはじめ旅籠屋、茶屋などが軒を連ね大いに賑わったという。
今も残る常夜燈
資料館となった鍵屋