広報誌「かけはし」

■2003年8月 No.383
時評
 
  7月15日、本部理事会の報告と、7月31日開催予定の大阪連合会総会に提出する議案の審議を中心に理事会を開催した。
 
1、報告事項

(1)本部理事会の報告
@会長挨拶要旨
 政府予算編成の厳しさ、14年度健保組合決算見込みが最悪。15年度以降も楽観が許されず、改革の前倒しの活動が必要。
A健保組合14年度決算見込みの発表
 過去最悪の約4、000億円の赤字となった。
(詳細は7月号かけはしを参照)
B本部総会に提案する事業報告、決算報告の審議
(要点)
○交付金交付事業
 財政窮迫組合交付金の財源を14年度限りの特例措置として、調整保険料1・2‰の配分を0・2‰から0・3‰として実施した。15年度は、財窮組合のヒアリング実施後に一定の評価を行うこととする。
○組織問題
 地協組織は具体的な活動が少ないことから規約上で廃止。本部理事選出は連合会単位で行う。
 本部常任理事会を規約上明確化する。
○支払基金民間法人化問題
 本年10月から支払基金が民間法人化されるに向けて、委託金、役員選出等の課題に関し、厚労省、健保連、支払基金の3者協議が行われた。健保連は、なお深く議論することとした。
○病院情報の提供
 今年秋を目途に、インターネットによる病院情報の提供を開始する。各連合会、健保組合には、事前に実験的な提供を行う。
(2)本部委員会の報告
@施設委員会
 健保会館(東京)大阪中央病院(大阪)の2施設の決算報告、努力の結果いずれも剰余金が生じた。
(3)大阪連合会委員会の報告
@広報委員会
 かけはし7月号編集の概要
A組合業務委員会
 パソコン研修の実施結果と実務研修、事務長研修の開催を予定
B医療給付委員会
 疑義付せん貼付と、レセプト電算処理システムの状況等協議
C保健共同事業委員会
 健康教室、講座の開催状況
D総合組合委員会
 総合組合の14年度決算の概要、15年度予算
 


2、大阪連合会定時総会提出議案の審議
(1)監事の選出と顧問の委嘱の承認
(2)14年度事業報告、収支決算報告、残金処分の審議、承認
(3)14年度特別保健福祉事業の事業報告、決算報告の承認
 

3、レセプト電算処理システムの説明と要請
 大阪支払基金・副幹事長河上氏から、概要の説明と要請があった。
(1)目的
 医療機関、審査支払機関、保険者を通じて、一貫したシステムを構築し、業務量の軽減、事務処理の迅速化を図る。
(2)要請
 紙レセプトの磁気データ化の要望が保険者の中にもあり、個別のニーズを把握して、最善の方法で磁気媒体による請求を実現するため、アンケート調査を実施したい。15組合に対応をお願いしたい。
(3)意見交換
 説明の後、各理事と支払基金との間で意見交換が行われた。副幹事長の説明で冒頭に再審査容認率半減の目標達成の報告があったことに対し、半減が目標でなく一次審査の充実が目標であるべきで、その努力の結果として容認率も減少したと考えるべきと指摘した。