
[ 食生活指針ってなあに? ]
みなさんは、毎日の食生活を大切にしていますか?毎日いつ、どこで、だれと何を食べていますか?食生活のあり方は、私たちの身体の健康、心の健康とたいへん深いかかわりがあります。
日本では、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病が増えてきていますが、その多くは食生活と関連があるといわれています。食を取り巻く社会環境の大きな変化に伴って食生活が多様化するなか、特に若い人たちに朝食を抜く人が多いなどの問題がでてきています。
また、日本の食料自給率は40%(平成11年度)と低く、食材の廃棄量の多さとともに問題になっています。
食生活を大事にすることは、私たちの生活の質を高めることにつながります。
それではどんな食生活が望ましいのでしょうか。その道しるべとしてまとめられたのが「食生活指針」です。
平成12年3月に、文部省(現文部科学省)、厚生省(現厚生労働省)、農林水産省が共同して策定したもので、「十大項目」(別掲)と「食生活指針を実践するために」からなりたっています。
今回は、この「食生活指針」をシリーズで取り上げ、次回から2つずつのテーマをお話ししていきます。食生活を点検するための項目も示していきますので、チェックしながら実践に結びつけてください。
食事は栄養の補給のためだけにしているのではありません。味わいながら会話を楽しんだり、旬の食材に季節の移りかわりを実感したりもします。昔からある郷土料理は、心を豊かにしてくれると同時に、先人の知恵に感心させられます。おいしい料理は私たちを幸せな気分にしてくれます。
生きていくためには、食べることは絶対に必要なことです。それなら、おいしく、楽しく、より健康になるように、もっと食生活に気を配りたいものです。元気で長生きするためにも、日ごろの食生活を振り返ってみましょう。
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