広報誌「かけはし」

■2003年3月 No.378
若さは骨から!骨々「カルシウム」
  シリーズ最終回は、骨とカルシウムのお話です。

★骨粗鬆症予備軍が増えています!
 骨の構成成分の99%はカルシウムです。カルシウムは吸収率が悪く、これだけ食生活が豊かになっても日本人には不足しがちな栄養素です。国民栄養調査の結果では、カルシウムの平均摂取量は550r前後で必要量の600r(成人)には足りません。特に、骨量を増やす時期である20歳代で500rを下回っています。
 カルシウム不足は骨粗鬆症の原因となります。
  
★「カルシウムたっぷり」 
    骨から元気な生活をはじめませんか?

 カルシウムをたっぷりとることは骨を丈夫にします。食生活をチェックし、あなたの改善目標をたててみましょう。
  

カルシウム不足の原因チェック

@牛乳・乳製品をほとんどとらない (はい・いいえ)
A大豆製品(豆腐、納豆等)を毎日食べない (はい・いいえ)
B朝食を食べないことが多い (はい・いいえ)
Cインスタント食品やスナック菓子をよく食べる (はい・いいえ)
Dダイエットの経験がある (はい・いいえ)

「はい」の数が多いほど、カルシウム不足の傾向があります。
  

骨を丈夫にする食生活のコツ
        〜カルシウムを上手にとる方法〜

@カルシウムを多く含む食品を毎食欠かさず食べよう

 カルシウムを多く含む食品は、牛乳・乳製品、大豆製品、緑黄色野菜や海草類、小魚等です。
 カルシウムの吸収率がよい食品をとると効果的です。

Aカルシウムの吸収をよくする食品と一緒に食べよう

 たんぱく質(魚、肉、卵、大豆製品等)やビタミンD(かつお、いわしや干ししいたけ等)はカルシウムの吸収を助けます。

Bカルシウムの吸収を悪くする食品は控えよう

 リン酸を多く含むインスタント食品、スナック菓子、冷凍食品等の加工食品やアルコールの飲み過ぎ、タバコ等は、カルシウムの吸収を悪くします。

C身体をまめに動かす習慣をつけよう

 カルシウムを食べるだけでは骨は丈夫になりません。適度な運動は骨を強くします。


見直したい食習慣

@朝食は毎日食べていますか?

 朝食を毎日食べることは、カルシウム摂取量を増やすばかりでなく、集中力アップや肥満予防にもなります。朝食抜きの人は、カルシウムの多い牛乳やヨーグルト、チーズ等からはじめましょう。

A無理なダイエットに要注意

 偏食や欠食をせずにバランスよく食べることは、カルシウムの吸収を高め、カルシウムの摂取量を増やします。特に10〜20歳代は骨を貯える大切な時期です。