広報誌「かけはし」

■2003年1月 No.376
健保問答 第268回
   
     
Q
 健康保険組合の準備金並びに別途積立金の有価証券での保有についてはどういう商品が望ましいか。
A

 健康保険組合の準備金並びに別途積立金の有価証券による保有については証券取引法、証券投資信託法、および抵当証券法に規定されたものとされています。また保有に際し注意すべき点は、
@元本が保証されていること
A商取引上社会的信用度が高いもの
B元本の償還や利子の支払いに遅延のないもの
C価格変動の少ないものでリスクの高くないもの
などがあげられますが、これに加え市場流動性の高いもので、いつでも現金化できることが必要なことです。
 また、債券購入に際しては、額面(100円)以下(アンダーパー)で購入し満期償還時に償還差損を発生させないようにすることも大切です。
代表的なものでは…
@国債、地方債および特別の法律により発行されている債券
A社債等については、日本の格付機関であるJCRで、A格以上の格付を有している信用力のある社債、例えば電力債など
B政府が保証している政府保証債など
があげられます。
 いずれにしても大切な組合員の財産を守ることからも、クーポン(利率)は低くても安全性に最大の注意を払い、取り扱うことが大切なことだと思われます。