広報誌「かけはし」

■2002年12月 No.375
時評
 

本部関係報告

 はじめに11月7日の本部常任理事会、同8日の理事会の議事の内容=中央情勢報告、全国大会の活動方針(大会運営、国会陳情、大会決議、大会スローガンの原案等)=を大阪連合会の本部関係理事が報告した。
・本部理事会は今年の全国大会を、抜本改革基本方針の策定を念頭におき、健保連の主張する改革の目標、目的を見据え「拠出金制度の廃止」を前面に押し出し、改革議論への反映をめざす大会とする事をきめた。
・今年のスローガンは
一、拠出金の廃止と新たな高齢者医療制度の創設 @
一、自ら選択し安心できる患者中心の医療の実現 A
一、簡素でわかりやすい診療報酬体系の確立 B
一、自立した保険者を基盤とする保険体系の堅持 C
の4本。(趣旨省略、○の数字は配列順)
 

大会運営等の討議

 本部関係報告の後、全国大会の取り組み等について討議、出席全理事が、大会の運営、大会決議、スローガンの内容、表現などについて意見を述べた。
 これらの意見の本部への反映は、全国大会の決議、スローガンが最終的に決定される18日の常任理事会、医療制度等委員会、大会企画委員会の合同会議に出席する大阪連合会の本部関係理事に一任した。
 

理事会での主な意見

・健保連は例年のごとくおとなしい感じだ、中間報告では約5、000の動員に対して3、500、健保組合の関心度はどうなのか、もう少し闘う健保連にしないと皆しらけてしまっているのではないか。だからスローガンも言葉の遊びになってしまう。大会の後、国会までデモをするとか何かアクションがあっても良いのでは。
・法改正後の大会なのに、このスローガンで良いのか、もっと危機感を持ったものにするべきだ。
・決議、スローガンは簡潔に、わかりやすく、はっきりと意志を表示した表現にしないと一般の人に理解されない。
・マスコミや一般の人は趣旨まで読まない、スローガンだけで内容がわかるような表現が必要。
・スローガンを4本もあげると焦点がぼける、拠出金廃止と新たな高齢者医療制度の創設1本だけを高らかに宣言したほうが良い。
・スローガン4本は多い、@とCをまとめるか、AとBをまとめて3本にしたほうがよいのではないか。
・要望としては4点あるがスローガンだから何を訴えて聞いてもらうかが先決、3点に絞ったほうがマスコミが取り上げてくれたときに印象に残るのでは。
・@〜BはよくわかるがCは何を言ってるのか曖昧、趣旨を読むとわかるが、単純に一元化断固阻止がわかりやすい。なぜこんな難しい保守的な表現なのか。
・Cは趣旨の中で絶対容認できないと言っているのだからスローガンの中でも、はっきり反対と表現したほうが良い。
 AとBも何を言いたいのかわかりやすく簡単な表現にすべきだ。
・@〜Bには明確な意志が現れているので趣旨を読まなくてもわかるが、最後のCの「自主的な保険者を基礎とした保険体系の堅持」は一般の人に何の事かわからない。統合・再編あるいは一元化論反対なら素人にもわかる。
・Cは異質、@〜Bと表現が違うので前3本の改革実現のための内容がボケてしまう。
・一元化は絶対反対と言うことを明確にするべきだ。
・一番問題なのは、今まで改革をやると言いながら先延ばしされてきた事だ、附則の2年の期限内に必ず実現するよう求めるべきだ。
・一番大事なのは拠出金廃止、新制度創設と一元化反対だ、Cを2番目にすべき。
・早急にというような表現でなく期限をきった要求にするべきだ。
・@とCは表裏一体の関係Cが2番目にくると、あとは付け足しみたいになる。