広報誌「かけはし」

■2002年11月 No.374

かしこい「脂肪」のとり方
 今月は、脂肪のお話です。脂肪は悪いイメージが強いようですが、体温の維持や活動力のもとになり、ビタミンA・D・Eなどの吸収をよくするなどの働きがあります。

★脂肪の質と量!
 脂肪には@動物性A植物性C魚由来の脂肪があります。
 動物性脂肪は多くとりすぎると、肥満・高脂血症等の生活習慣病につながりますが、植物性・魚由来の脂肪は血管に脂肪が溜まったり、血液が血管の中で固まったりするのを防ぎます。

例えば、1日に必要な総エネルギーが2,000kcalの人はその20〜25%(400〜500kcal)が脂肪(45〜55g)でとる適量です。

あなたは、脂肪を気にしていますか?
 若い女性は、脂肪を意識しているのですが、男性は「特に気にしない」人が4割弱という結果です。あなた自身はどのタイプですか。
 脂肪は1日に必要なエネルギーの20〜25%が望ましいのですが、現状はほとんどの年代で25%を超えています。
 脂肪エネルギー比率が高いのは、ハンバーガーなど肉類のとりすぎや、スナック菓子など油を使った菓子や料理の回数が増えたことも、原因と考えられます。
健康へのチャレンジ!
 毎日の食生活のなかで、脂っこい食品ばかり食べていませんか?
 食品を選ぶとき表示をよく見て買っていますか?
 あなたの健康づくりのために食習慣をチェックして、実行できることから始めてみませんか。

自分の脂肪量をチェックしましょう!

@ 油料理(天ぷら、フライ、炒め物など)をほぼ毎日食べますか。

(はい・いいえ)

A 卵を1日1個より多く食べますか。

(はい・いいえ)

B 脂身の多い肉(バラ肉、ひき肉、ロース肉、加工肉など)を食べる日は週に3回以上ですか。

(はい・いいえ)

C 魚介類を食べるのは週2回以下ですか。

(はい・いいえ)

D 洋菓子、菓子パン類(卵、バター、クリームを使ったもの)を週2回以上食べますか。

(はい・いいえ)

  
  以上5つは脂肪のとり過ぎをチェックする

  項目です。「はい」が多いほど要注意。

脂肪のとり過ぎの人への
具体的な行動へのヒント!

@網焼き、ゆでる等の調理法に変える
A大豆製品を1日に1回以上食べる
B脂肪の少ない食品を選んで食べる


豚ばら肉


豚ヒレ肉


牛乳


低脂肪牛乳


ロースハム


ボンレスハム


皮つきとり肉


ささ身

C肉類より魚介類を多く食べる
D洋菓子を和菓子に変える

栄養表示を見て食品やメニューを選び、健康に役立てましょう。