広報誌「かけはし」
■2002年5月 No.368
 21世紀における府民の健康づくり運動「健康おおさか21」がスタートしました。そのねらいの一つに生活習慣病の予防があります。健康で生き生きとした生活を送ることは、私たちみんなの願いであり、その実現のためには府民の皆さん一人ひとりが日頃から健康づくりを実践し、生活の質の向上を目標に生活習慣の改善に取り組むことです。
 「健康おおさか21」では、府民の健康に大きな影響を与えている疾患、その原因となる生活習慣として「栄養・食生活」「運動・身体活動」「休養・こころの健康づくり」「たばこ」「健康診査・事後指導」「歯の健康」「多量飲酒」の7つの分野を重点項目とし目標を掲げています。
 とりわけ「栄養・食生活」は健康な体の源となるものであり、多くの生活習慣病との関連も深く、正しい食生活を実践していくことが重要です。
 栄養・食生活改善の行動計画として「朝食」の習慣化、「野菜」の摂取、「脂肪」と「食塩」の減少の4項目を重点目標に、個人の力と社会の力を合わせて総合的に推進します。

○あなたの食生活を応援します!
 「チェック&トライ」
 生活習慣病を予防するためには毎日の食生活を見直すことが大切です。7月から3月までの5回、府保健所管理栄養士が皆さんに栄養情報をお届けします。ご自分の食生活をちょっとふり返る機会にしてください。毎回、各テーマごとに、
@「自分の食生活について」チェックします。
A現在の食生活の問題点がわかったら、具体的な改善目標をたてます。
 例えば、みそ汁は1日1杯までにする。牛乳は1日コップ1杯必ず飲む。等
B目標の取り組みを決めたら記録をとります。
○→目標どおりうまくいったとき
△→まずまずのとき
×→うまくいかなかったとき
 記録をとるだけでも効果が上がり、取り組みを続ける励みになります。一緒にトライしましょう。
7月号からの食生活チェック・お楽しみに!

〈今後のテーマ〉
7月号
「朝ごはん」で集中力・学力アップ!
9月号
「野菜」は生活習慣病予防の決め手!
11月号
かしこい「脂肪」のとりかた
1月号
意識して減らしたい! 「食塩」
3月号
若さは骨から!骨々「カルシウム」

『元気パワーは健全な食生活から』
「健康おおさか21・栄養・食生活改善」の行動計画
@「朝ごはん」で集中力・学力アップ!肥満・やせの解消

【朝ごはんを食べていない人】
・まず手軽な牛乳 や果物 などから、少しでもとるようにしましょう。
・朝食簡単メニュー
粉末スープ
牛乳
カップスープ
ミックスベジタブル
卵とじ
・朝の食欲を出すために夜食はできるだけひかえましょう。

A「野菜」は生活習慣病予防の決め手!1日350gを
【野菜をあまりとらない人】
・毎日「たっぷりの野菜」 と「適量の果物」
 欠かさずとりましょう。
・1日の必要量をとるには、毎食食べるのがコツ!
・外食の多い人は、野菜の多い外食メニューを選びましょう。
・生野菜だけでなく、煮物や和え物も食べましょう。
B意識して減らしたい!「脂肪」と「食塩」心臓病や脳卒中の予防に
【脂っこい味を好む人】
・脂肪のとり過ぎをやめ、動物性 ・植物性
 魚由来 の脂肪をバランスよくとりましょう。
・油を使ったメニューは1日2皿までに。
 酢の物や煮物をセットしましょう。
・スナック菓子や洋菓子などの間食にも注意をしましょう。
【濃い味つけを好む人】
・食塩は1日10g未満を目標に。
・塩辛い食品を控えて、旬の食材を使ったうす味料理にしましょう。
・めん類の汁は全部飲まないようにしましょう。
・味のついているおかずには、しょうゆやソース、塩をかけないように心がけましょう。