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●一元化は流れに逆行 |
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制度の一本化は改革のひとつの方策として、いままでにも提唱されていたが、厚労省が14年度の制度改革試案を公表するにあたり坂口大臣の強い要請によりドタン場で試案のなかに追加された経緯がある。
一元化と言っても、その描く姿は関係者により違いがあるようだが、最終的には国保と被用者保険を都道府県単位にまとめてしまえという提言も有力である。
確かに総ての国民をひとつの制度にまとめ、同じ保険料率と給付で運営すれば、保険者間の格差も無くなり、負担と給付の平等が実現するかのように見える。保険料と医療費をひとつのドンブリ勘定のなかで、かき混ぜると、面倒な財政調整も拠出金の問題も一挙に解消する。不足が生ずれば保険料率を引き上げればよいことになる。
だが現在の保険者が地上から姿を消した後、新たに登場する図体の大きな保険者は、果たして強力な被保険者の代表として機能するのだろうか。診療側にとっては、その意向がよりスムーズに制度運営に反映される仕組みになってしまうのではないだろうか。
(第4地区 T・U)
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●健康は自己責任 |
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新春を共に迎えようと、89歳で1人住まいの義母を年末に招いた。ところが1月1日の夕方からシンドイといい肩で呼吸する状態になった。急患の診療をするとの回答のあった病院に急いだところ、老人性肺炎で入院することになった。安静のため2〜3日導尿が必要との医師の説明に本人も納得し適切な医療サービスが受けられると一安心した。
安心と期待は束の間でお正月の特別体制で看護の手不足を覚悟はしていたが、その後も看護婦の言動は一向に変わらない。とんでもない看護サービス?だ。患者と付添家族を前に「この人は相当ボケが進んでいるので……」の看護婦の言葉に、初めての入院でただでさえショックを受けていた患者にはそれ以上のショックであったらしく暫くふさぎ込み笑顔が消えた。
掲示板には「この病院は入院患者4人に対して1人の看護職員」と貼られていた。入院基本料5の病院であったらしい。
1月9日、膀胱にカテーテルを留置したままで転入院した。主治医の病状説明・治療の方針も明快で判りやすく、本人家族の希望は「自立排尿」と願った。翌日にはポータブルトイレの使用が許され、屈辱のオムツから開放された。症状経過で実現できたのだろうが、看護体制も大きく影響していると思えてならない。手厚く行き届いたこの病院での看護サービスは安心で信頼できた。約1ヵ月自力歩行で退院。看護職員の数や資格の割合で入院基本料に差があるが、実態の差はそんな程度ではない。
いつでもだれもが良質の医療サービスを受けられるとは限らない。全てが良質であって欲しいものだ。言動に傷つき耐えていたら、母は今もベッドの上でオムツを当てていたかもしれない。
(第5地区 M・O) |
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●どこまで続く…… |
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ご承知の通り、またまた医療制度の抜本改革が先送りされました。
喜んでいるのは、自分達の思う通りになった医師会とそのお先棒を担いで、これで選挙が安泰と思っている議員さん達だけ?
識者に聞きますと、我が国は『法治国』なのだそうで、多数与党がやるんだと決めたら、実現するのは自明の理屈なのだそうです。
でも、今の日本は本当に法治国なんでしょうか?
《改革は何年経っても、先送りばかりの『放置国』》
《利益集団に奉仕する、幇間まがいの議員さんが、政治を取り仕切っている『幇治国』》
《医療制度が崩壊しようと素知らぬ顔の『崩治国』》
《国民の負担という血の痛みが、いくら増えても頬被りの『頬血国』》
《国民を裏切っても、恥など忘れた『忘恥国』》
《こんな日本に誰がした、呆れかえった『呆痴国』》
しかし、こんな時こそ叡智を集め、歯を食いしばり『頑張りましょう、勝つまでは』、敵は幾万ありとても悪が栄えたためしはない。
(第6地区 K・F) |
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。 |
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