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●こよりとネット |
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健康保険組合に来て5年になります。来た当時、当組合がおくれていたのか、ほとんど全ての業務が手作業でした。月報、年報、各種届出すべて手で記入、予算、決算書はこよりで袋とじして提出、という文化(?)ギャップに驚き、頭の回路を20年前初めて企業に勤めたころに逆回転させなければなりませんでした。
それから5年余、昨年業務の処理を機械化するとともにインターネットを接続し、一応時代の先端に到達しました。実に便利になったものです。月報の清書に悪筆をうらみながら、何時間もとられたことなど遠い昔のように思われます。
導入以来、特に、ありがたく感じているのは、健保連本部のイントラネットによる情報提供と予算、決算の概要表をはじめとする各種帳票のフォーマット提供です。
また、現在一時中断していますが、メーリングサービスは、いながらにして健保をとりまく日々の情勢、関連の新聞記事、健保連の活動などがポイントを絞った形で入手でき、本当にありがたいサービスです。
一方で、肝心かなめの国への報告、連絡体制が旧態依然のままであり、ここが健保連のようにITを活用したものになれば、組合の業務もさらに効率よく処理しやすい形に変わっていくように思いますが、皆さんいかがでしょうか?
大阪連合会のHPも大いに利用しなくては… (公文 永井 崇) |
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●「突き抜け型」がベストか? |
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健保連は4月、高齢者医療制度の新たな改革案を発表した。
「突き抜け型の基本は変えないが、75歳を境に患者負担に2割と1割の差をつけ、20歳以上から新たに『老人医療保険料』を徴収し、現行の公費負担を3割から5割に引き上げる」というものだ。
新聞報道では、75歳を境に制度を分けるという点で、日医の独立型との接点が出てきたとされるが、下村副会長が「独立型を採用するのは"まともな改革"をあきらめた時だ」と語るなど、関係団体の調整は一向先が見えない。
下村副会長が言うように突き抜け型は本当にまともな改革案なのか。独立型では保険者のチェックが効かないと言うが、はたして現行の保険者にその機能があるのか。
後期高齢者は疾病の高リスク集団であり、保険制度ではしょせんむりがある。突き抜け型をとれば、厚生労働省や財務省は財政調整を持ち出すに決まっている。それを避けるためにも、制度を一本化し、思い切った公費負担を求める考えも否定すべきでない。
今までのように「取りやすいところから取る」保険料で賄うのか。税逃れがなくすべての国民が応分に負担する消費税で賄うのか。財源問題を避けて通らず、健保連が音頭を取って国民の議論を巻き起こすことが肝心だと思う。 (第2地区 河野) |
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●待ったなし |
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小泉首相が圧倒的な支持で自民党総裁に選出され首相に就任した。就任後の、支持率調査でも前例がない高い支持を獲得した。総裁選での公約「構造改革なくして景気回復、財政再建なし」。このことが高い支持率につながったのは間違いないと思う。
このことは、国民の多くが現状の政策に不満を持ち、現状・将来に対する不安感・閉塞感から改革・変革への期待の現れであると思う。
現在の社会保障制度、なかでも医療保険制度は少子高齢化の進展に伴い危機的状況を通り越して崩壊寸前の状況で待ったなし。まさに瀬戸際である。これも抜本的制度改革を何度も先送りし、小手先の変更でお茶を濁してきた結果である。
現在の老人保健拠出金制度があらゆる医療保険制度を疲弊させている諸悪の根源である。拠出金制度を無くし、新しい医療保険制度を創設しようと各関係団体から各種の案が提案されやっと議論されつつあるのは、一歩前進である。
健保連等が従来から提案していた突き抜け型、医師会等が提案していた独立型それぞれ長所、短所はあるのが当たり前であり、自分たちの案だけに固執して改革案がまとまらないようなことがあっては、取り返しがつかない。残された時間は余りない。
健保連は抜本的改革が間違いなく来年度実施されるよう当事者責任・能力を最大限発揮してわれわれの期待に応えて欲しい。 (第3地区 M・H) |
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
<原稿の送り先> 健保連大阪連合会事務局 FAX. 06-4795-5555
<問い合わせ> 事務局・大西まで TEL.06-4795-5522 |
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