■2001年6月 No.357
泉佐野府民健康プラザ
管理栄養士
古川 和子
テイクアウトの上手な利用法
〜コンビニ編〜
湿度が高い季節になって、なんとなく身体がだるいなあと感じていませんか?そして、ついつい簡単な食事になったり、食事を抜いたりしていませんか?「健康のためには良くないのはわかっているけどね…」とつぶやいているあなた。昼食は会社近くのコンビニに立ち寄って「とりあえず、何かお腹に入れておかないと」と、なにげなく昼食を選んでいませんか?
コンビニエンスストアは、お弁当やお惣菜からインスタント食品まで幅広く食物を扱っている食料品の貯蔵庫です。上手なコンビニ利用法を身につけて、主食・主菜・副菜を揃えたバランスのよい食事を心掛けましょう。さて、あなたの昼食は何派?
コンビニ弁当派のあたなへ
主食・主菜・副菜が一応揃っていて、食品数もかなりある弁当もありますが、揚げ物が多かったり、惣菜の量が少なかったりすることがあります。そこで、
プラス1品
副菜→
お浸し・ごまあえ・野菜サラダ・きんぴらごぼうなど
単品メニュー派のあたなへ
スパゲッティ・焼きそば・ざるそば・丼物など単品メニューは主食が中心となっています。そこで、
プラス2品
主菜→
卵焼き・鶏から揚げ・冷奴・焼き魚・煮豆など
副菜→
野菜サラダ・お浸し・ごまあえ・酢の物・野菜ジュースなど
サンドイッチ・調理パン派のあたなへ
サンドイッチやホットドッグなどの調理パンは、野菜や卵、ハム、ソーセージなどが入っていますが、パンにはさむ量はそれほど多くありません。どちらかといえば主食が中心となっています。そこで、
プラス2品
主菜の補いに→
牛乳・ヨーグルト・チーズなど
副菜→
野菜サラダ・海藻サラダ・野菜ジュースなど
カップ麺・おにぎり派のあたなへ
カップ麺やおにぎりは主食が中心となっていて塩分も多くなりがちです。そこで、
プラス2品
主菜→
ゆで卵・冷奴・焼き魚など。主菜の補いにヨーグルト・チーズも
副菜→
野菜サラダ・お浸し・ごまあえ・酢の物・野菜ジュースなど
平成12年3月に、農林水産省・厚生労働省・文部科学省の3省が、21世紀における新しい食生活指針を発表しました。その中では、まず「食事を楽しみましょう」と提唱しています。そして、実践として「主食・主菜・副菜を基本に食事のバランスを」と提言しています。
何かと多忙な毎日を送っているあなた。コンビニを利用する際は、上手に利用して、楽しく、ヘルシーな食事を心掛けてください。