<答える人>
健保連大阪中央病院
整形外科医師
名和 厳 氏 |
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腰椎は全部で5個の椎骨が積み重なってできていますが、それぞれの椎骨は腹側では椎間板を介して、背中側では椎間関節を介してつながっています。
腰椎分離症とは椎間関節の近くの骨にひびが入って隙間のできた状態です。原因には諸説ありますが、後天的な要因が大きいのではないかと考えられています。すなわち椎骨が十分成熟した骨になっていない成長期に、激しいスポーツなど繰り返し腰に負担をかけることで、金属疲労のように椎骨にひびが入ってしまうのです。特別まれな疾患ではなく、総人口の5%前後に存在するといわれています。 |