<答える人>
健保連大阪中央病院
泌尿器科医師
難波 行臣 氏 |
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今回のご相談者のように泌尿器科を受診される患者さんのうち膀胱炎を主訴とされる方は、かなり多勢おられます。
膀胱炎は、膀胱への細菌感染ですが重症化することは少なく、次のような自覚症状が強いことが多いようです。
自覚症状としては、残尿感、頻尿、排尿時痛、尿混濁、血尿、下腹部不快感などが見られますが、ふつう発熱は伴いません。膀胱炎がすっきりと治らない原因には、膀胱炎の治療の過程で細菌が死滅せずに残りその細菌が再増殖しているのか、もしくは細菌がいったん死滅するが再度感染を起こして膀胱炎症状が生じていると考えられます。今回のご相談者についても、どちらかが考えられます。
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