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■2001年1月25日 No.352 |
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薬価について語られるとき、いつも「R幅」が問題になりますが、この「R幅」とはどのようなものか教えてください。 |
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「R幅」とは、「リーズナブル ゾーン(Reasonable Zone)」を略したもので、合理的な幅とか、妥当な幅という意味です。
わが国の医療保険薬価基準制度における現行薬価算定方式は、「薬剤売買実績価格の加重平均値+R幅」となっています。すなわち「R幅」は、妥当と考えられる経費として加算されているもので、加重平均値の一定割合が設定されています。
この「R幅方式」は、大きな薬価差益を生じて問題とされた「バルクライン方式」にかわって、平成4年4月から採用されました。
「R幅」は、当初15%からスタートし、2年ごとに2%ずつ縮小することとされていました。しかし、わが国の医療費に占める薬価の割合は依然大きく、「R幅」は平成10年には5%となり、平成12年4月からは2%になっています。この2%は「流通安定のための最小限必要な調整比率」とされています。
将来的には「R幅」は廃止することをめざしていますが、薬価の問題はこれで解決というわけにいかず、抜本改革の柱のひとつとして新たな薬価算定方式が検討されています。
先の健康保険組合全国大会決議文の中にも折り込まれていましたが、薬価問題は依然重要案件です。 |
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