広報誌「かけはし」
2000年10月25日 No.349
大阪府門真府民健康プラザ
管理栄養士 田中 悦子
「お酒は楽しく健康的に!!その上手なつきあい方 」
   「酒は百薬の長」といわれ、適量のお酒は、疲労回復や健康増進に効果があるといわれていますが、長期間、大量飲酒をしていると肝臓やすい臓に負担をかけたり、高血圧や肥満、痛風や糖尿病にもかかりやすくなります。また、アルコール依存症も心配です。
 反対に短期間の大量飲酒、特に若者のイッキ飲み≠ヘきわめて急性アルコール中毒を起こしやすくこれも大変危険なことです。
 今回はお酒の大好きな方のために、「お酒とのよいつきあい方」について考えてみましょう。
◆あなたの飲酒量は適量?
  まったくお酒を飲まない人より少し飲む人の方が病気にかかりにくいといわれていますが、飲酒量が増えると逆に不健康になってしまいます。飲酒量は適正な範囲に保つようにしましょう。
 日本酒換算で、1日平均1合以内が成人男性の適度な飲酒量です。
 ただし、女性、高齢の方、アルコール代謝能力の低い方についてはこれよりも少ない量が適当です。また、飲酒習慣のない人に対しては、この量の飲酒を推奨するものではありません。
◆食べながら飲む
   食べ物は、胃の粘膜を保護し、アルコールの吸収速度を遅くします。また、食べながら飲むとペースがゆるやかになり、ゆっくり酔いがまわることもよいことです。
 酒のおつまみは、枝豆や豆腐、卵や魚、野菜やいもなど高たんぱく低脂肪の食品をとりましょう。
 例えば、同じ素材でも揚げ物や炒め物より、生や煮物、焼き物を選んだり、生野菜にはドレッシングやマヨネーズをかけないなどちょっと工夫すればカロリーを減らすことができます。
おでんの具やかまぼこ、ハム・ソーセージ、チーズなどは、以外に多くの塩分が含まれていますので、とり過ぎないようにしましょう。
 おつまみは、魚や肉を1品頼んだら、野菜が入ったおつまみ
を1品頼むようにしましょう。
◆週2回の休肝日を
  肝臓をときどき休ませるために、お酒を飲まない「休肝日」を作りましょう。
◆マイペースでゆっくりと
  お酒は、ゆっくりと雰囲気を楽しみながら、味わって飲むことが健康的な飲み方です。
 
★お酒を飲み過ぎたら・・・
  二日酔いになった場合、水分を十分とったり、果糖やビタミンCを多く含むみかんやキウイフルーツなど果物を食べることも効果的といわれています。
★お酒を飲むときは・・・
  「適正飲酒」を守って「健康」を守りましょう!
「なんでも栄養相談」コーナーは2ヶ月に1回連載の予定。
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