広報誌「かけはし」
2000年8月25日 No.347
大阪府門真府民健康プラザ
管理栄養士 木村 多津
栄養情報、選ぶのはあなた
「上手に活用したい!食品の栄養表示」
   残暑厳しいこの頃、なにをするのも疲れ、つい簡単な食事になりがち・・・
 「今日はテレビCMでお馴染みのあの○○ラーメンを食べようかな」と思っているあなた!
 今、あなたが選ぼうとしている食品は、あなたの身体に適した条件を備えていますか。一度、ゆっくり食品のパッケージをながめて見てください。
 最近、食品には使用材料の他に、多くの食品に「熱量、たんぱく質・・・など」栄養成分が表示されています。
なぜ、栄養表示って必要なんですか?
   「この頃、血圧が高いので減塩表示は大助かり」と単身赴任のお父さん。
 「ちょっと太り過ぎなのでエネルギー表示を参考に」とダイエット中のお母さん。
 近年、高血圧や肥満、糖尿病など生活習慣病の増加に伴い、食生活を通じた健康づくりへの関心が高まっており、店頭には栄養成分を表示した食品が増えています。
 しかし、かつてはそれぞれメーカーによって表示方法が異なっていたため、より信頼性があり、分かりやすい表示が必要になりました。
 そこで、厚生省において、食品の栄養成分等の表示に一定のルールを設け、食品を選択する上で適切な情報を提供するため、「栄養表示基準」が平成8年5月に策定されました。
 一般表示として熱量、たんぱく質、脂質、糖質、ナトリウムの5項目は必ず表示しなければなりません。それらは私たちの身体の健康維持にとても重要なものだからです。
 さらに、栄養成分が「多い」とか「少ない」とか強調した表示もあります。
 これからは、食品を購入するときは、賞味期限だけでなく、食品に表示されている栄養情報をじっくり確認して選びましょう。
 特に、「○○が多い」とか「少ない」とかのキャッチフレーズだけでなく、各栄養成分についてどの位入っているのか正しく理解し、日頃の食生活に活用しましょう。 「なんでも栄養相談」コーナーは2カ月に1回連載の予定。組合広報紙に自由にご使用ください。
 
「なんでも栄養相談」コーナーは2ヶ月に1回連載の予定。
組合広報誌にご自由にご使用ください。