広報誌「かけはし」
 
■2012年2月 No.485

 平成24年度(2012年度)健康保険組合予算編成等事務説明会が1月17日、大阪市中央区の大阪商工会議所国際会議ホールで開催された。午前・午後の2部制で行われたこの日の説明会には、大阪、福井、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山の2府5県から296組合・694人の健保組合責任者・担当者が出席し、近畿厚生局健康福祉部保険課の係官から、24年度の健保組合予算編成に関する事務等の説明を受けた。

 この日の説明会は、全国8ブロックある厚労省の地方厚生(支)局が行う24年度予算説明会としてはトップを切って開かれたもの。冒頭、健保連大阪連合会副会長のパナソニック健保組合・長井輝臣専務理事が開会のあいさつ、続いて近畿厚生局の中元京和保険課長があいさつに立ち、大要次のように述べた。
 長井副会長 健保組合財政は、経済低迷などの影響で保険料収入が伸び悩んでいる一方、拠出金の増大に加えて診療報酬の引き上げ改定により、ますます厳しい状態におかれている。
 このようななかで、各健保組合ともに保険料率の改定や積立金のあり方の検討など非常に苦慮しながら24年度の予算編成を行っている最中である。21〜23年度の間に、全国1400強の健保組合のうち延べ数で8割近くの組合が保険料率を引き上げた。そのうえ積立金を取り崩すなど、健保組合は身を削って運営をしている状況である。
 一方、政府・与党社会保障改革本部は1月6日、社会保障・税一体改革素案を決定した。内容をみると、消費税率を引き上げて社会保障目的に使い、実施時期と具体的な率まで明示している。これに対しては一定の評価ができる。
 反面、消費税率を10%に引き上げたところで、われわれの健康保険事業および社会保障全体が、将来にわたり維持できるかは、不透明である。また、給付についての重点化・効率化がなされていないこと、現役世代に負担を強いていることに対しては大いに不満である。
 われわれは、こうした主張を中央へ反映、意見を具申していかなければならない。
中元保険課長 被用者保険各制度を取り巻く状況は、高齢者医療制度の納付金・支援金の負担の問題や経済低迷の問題があり、極めて厳しい財政状況にある。近畿厚生局管内の健保組合の平成23年度予算では289組合中263組合、約9割が経常赤字となっている。このようななかで24年度予算編成にたいへん苦慮されていることと思う。また、今後の納付金・支援金の負担の予測は難しいが、予算編成にあたっては数年先の積立金の状況把握、法定準備金の確保などを念頭に検討いただきたい。
 近年の急速な少子高齢化をはじめ社会・経済状況が大きく変化するなかで、国民生活の安心を確保するためには社会保障制度を根本的に改革する必要がある。このため政府は、社会保障改革の全体像とともに、必要な財源確保についての議論を進め、速やかに法案を提出することとしている。
 しかし、健保組合が取り組む保健事業や医療費適正化事業の重要性が変わるものではない。とくに特定健診・特定保健指導の実施率向上、ジェネリック医薬品の使用促進については、よりいっそうの取り組みを願う。24年度の事業計画においても継続的な周知、広報の計画を盛り込んでいただきたい。
 国民皆保険を堅持していくためには、わが国の医療保険制度のなかで中核的な役割を担う健保組合の理解と協力が必要である。近畿厚生局としては今後も必要な情報提供に努めていきたい。

◇     ◇

 予算編成等事務説明会ではこの後、近畿厚生局保険課の福本雅彦社会保険業務専門官から予算編成について、多畑幸城主査から組合運営等における留意事項について、それぞれ具体的な説明があった。なお、予算編成に関する健保組合からの質疑については、説明会後に大阪連合会で集約し、同厚生局から回答された。
 この日の会合では最後に、支払基金大阪支部の堀川利久支部長から@突合点検・縦覧点検の実施A平成24年度における審査支払業務の手数料など、支払基金の取り組みについて説明があった。説明会の概要は次のとおりである。

◇     ◇

日  時 1月17日(火)
会  場 大阪商工会議所 「国際会議ホール」
内  容 ●平成24年度健康保険組合予算編成事務
  ・あいさつ
  近畿厚生局保険課長  中元 京和 氏
・予算編成について
  近畿厚生局保険課 社会保険業務専門官  福本 雅彦 氏
・組合運営等における留意事項
  近畿厚生局保険課主査  多畑 幸城 氏
  ●報告
  ・支払基金の取り組みについて
  社会保険診療報酬 支払基金大阪支部長  堀川 利久 氏
出席者  296組合 694人
  (内訳)
大  阪 183組合 488人  
福  井 8組合 10人  
滋  賀 9組合 16人  
京  都 28組合 49人  
兵  庫 60組合 109人  
奈  良 3組合 8人  
和歌山 5組合 14人