広報誌「かけはし」
 
■2005年5月 No.404
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
拠出金の悩み
 

 当組合は平成13年度からの継続した赤字決算の後、平成16年度には若干の黒字となることを受け、平成17年度は一般保険料率の引き下げを実施した。引き下げの判断は収支の改善傾向を見込んでのことであるが、平成13〜15年の赤字の原因は言うまでもなく、老人保健拠出金の増加によるものであった。また、平成16年の収支改善は老人保健拠出金の減少によるものである。 この間、収支の基本的な部分である保険料収入に対する保険給付の比率はほとんど変わっていない。毎年、保険料収入の約半分が保険給付に使われている。
  今後も拠出金が収支を左右することになると思うが、将来の拠出金の見込み額を立てられるわけではない。さらに、予算書における拠出金の計算式もなんとかならないものだろうか。老人保健拠出金だけでも12頁となる。重要な内容であることは理解しているが、計算式が複雑であるからといって、内容や目的を正確に表しているとは言えない。以前は、自ら計算式をコピーし内容を検証していたが、いまや、それも断念してしまった。
 改善をお願いしたい。
(第4地区 O・Y)

   
たかが生活習慣病  されど生活習慣病
 

 我が国の医療費は、毎年1兆円ずつ増大している。その主な要因は急速な高齢化による老人医療費の増加である。今日、老人医療費は若人の5倍にもなっていると言われているが、その背景にあるのは、生活習慣から発病する高血圧・糖尿病・動脈硬化等の医療費が医療費全体の3割を占めていると言われていることである。結核が蔓延していた時代ですら2割であったことから、いかに大きな額であるかがうかがい知れる。年をとって寝たきりになりたくない。いつまでも健やかに長生きしたい。これは、誰もが願っていることであるが、そのためには生活習慣病の予防が最も大事である。生活習慣病の発症には、遺伝子や環境等の要因が複雑に関与しているが、そのなかでも最もかかわりが深いのは生活習慣と言われている。したがって、毎日の生活習慣を改善することによって病気の発症や進行が予防できるという認識を持つことが大切である。
 花粉症やインフルエンザの流行による医療費に一喜一憂しているどころではない。
 いずれにしても、生活習慣病対策を積極的に取り組み、増大を続ける老人医療費の伸びを適正化につなげることは、医療保険制度改革の重要な前提条件として注目されるところである。その意味ではこの3月30日に大阪府内の保険者が制度を越えて、連携・協力し、被保険者等の疾病予防や生活の質の向上など健康づくりを中心とした健康事業の効果的な実施を図ることを目的とした、保険者協議会が設立されたことは、誠に意義深いものがあり、大いに期待されるところである。「仏造って魂入れず」にならないように願いたい。
(第5地区 A・K)

   
●医療保険制度改革の行方
 

 この改革の三者それぞれを満足させることとはなんだろうか。保険者側は収支の均衡、診療側は出来高払い等の現状維持、患者側は安価な費用でのフリーアクセスということではなかろうか。過去の医療保険制度改革は収支のバランスを保つためのつじつまあわせを行ってきたということに尽きるのではなかったろうか。
 この三者を満足させることのできない大きな障害は、医療費をコントロールできないことではないだろうか。定額払い制度を一部導入しているが芳しい結果はでていないと聞いている。
 ただ、医療保険制度の改革の一つとして一部負担の引き上げは小手先のものだろう。
 一部負担額の増加は一時、受診抑制効果は見られる。しかし、高額な負担者を高額療養費制度で救済すること、また、小額の負担者は公共料金の値上げと同じく痛みが一時的なものでしかなく、受診抑制効果が時間とともに薄れてくることは経験している。しかも、最近は民間保険等がその効果を奪ってしまっていることもあるようだ。
 3月末には、健保連から新たな高齢者医療制度の創設を含めた医療制度改革の提言がされている。財源として5割公費ということが可能なことなのか疑問を抱くが、過重な拠出金で保険財政の窮迫している当健康保険組合にとって、とにかく現行の拠出金制度に終止符を打ってほしいことを切に願うものである。 (第6地区 M・A)

 
 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。