健診結果の見方

検査項目について

今年の健診の結果はいかがでしたか?
健診は受けたらそれで終わりではありません。今は自覚症状がなくても、目に見えないかたちで体がサインを出していることがあります。特に生活習慣病は、長期にわたって自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはかなり悪化していることが多いのです。検査値の意味を理解し、その結果を生活習慣の改善や治療につなげてこそ、健診を受けた意義があります。毎年定期的に健診を受け、検査値の変化に注意を払うことは、病気の予防や早期発見に大変重要です。
ここでは、健診の理解を深めていただけるように、次のようなポイントから検査値の意味について解説します。

  • 検査の対象となる物質(成分)がどういう働きをしているのか
  • 検査で何を調べるのかという検査の目的
  • 検査結果値の目安(基準値※)と対策

生活習慣病は自覚症状がないうちから徐々に進行していく病気です。電車に例えると、各駅停車のようなもの。今自分がどの駅にいるのか、ということを知って早めに対応していくことが大切です。

各駅停車
基準値について
検査値の判定で使う基準値(正常値)は、万国共通の厳密な区分でなくおおよその目安であることをご理解ください。基準値は学会や学者によっても違い、項目によっては検査法や検査機関により違ってくることがあります。したがって検査結果を踏まえた最終的な判定については、各検査項目を総合的にみて、さらに検査時の体調や経年的な変化の程度、病歴などをみて行うべきものです。