「健診」と「検診」の違い
○ 「健診(健康診査)」は、健康状態の確認
私たちが会社で受ける定期健診(生活習慣病健診)や人間ドックはこれに該当しますが、その目的は、健康状態を幅広くチェックし、病気になりやすい要因(危険因子)を持っているかどうかを判定するものであり、特定の病気を見つけるためのものではありません。
○ 「検診(スクリーニング)」は、特定の病気の発見
対象とする人たちの中から特定の病気を早期に発見し治療することを目的としており、胃がん検診、大腸がん検診、乳がん検診などがこれにあたります。ある特定の臓器に対して異常があるかないかを診断するものです。
どうして健診を受けなくてはいけないのか。
それは、現在の健康状態を調べて将来の生活習慣病の危険性を明らかにできるからです。
健診を受けることで、循環器疾患等の危険因子の状態を知ることができ、危険因子への対処の必要性、方法、優先順位などを判定する情報を得ることができます。
多くの疾患の原因には、食生活や運動習慣、休養のとり方などの生活習慣が関与していますが、健診の結果、危険因子が見つかれば、生活習慣を改善し健康増進を図って疾患の発生を防いだり減少させるという、疾病の予防に向けて行うのが健診です。