健診結果の見方ガイド
健診結果には、自分の健康状態を知るための情報が記載されています。
健診結果が届いたら、まずは自分で結果を確認して健康状態を知ることが大切です。
基準値から外れている検査項目がある場合は、下表を参考に、普段の生活習慣を見直してみましょう。
検査項目 | 検査内容 | |
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身 体 計 測 |
BMI |
BMIとは、身長と体重のバランスを表す指標で(体重kg)÷(身長m)÷(身長m)で算出されます。 基準値:25kg/m2未満 25以上になると肥満ぎみとなります。肥満は、生活習慣病と深く関係しています。肥満ぎみのときは、適度な運動と摂取エネルギーを見直しましょう。
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血 圧 |
血圧 |
血圧とは、心臓が血液を送り出す際、血管に加わる圧力のことです。 基準値:〔収縮期〕130mmHg未満 高血圧の場合、動脈硬化を促進させ、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害や狭心症や心筋梗塞、腎不全などの合併症を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。 血圧が高めの人は、次のことに気をつけましょう。
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血 中 脂 質 検 査 |
中性脂肪 |
中性脂肪とは、エネルギー源としてカラダに貯蔵される脂質です。血液中に増えると、動脈硬化を促進させる可能性があります。 基準値:150mg/dl未満(空腹時中性脂肪) 食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、運動不足によって数値が上昇します。 |
HDLコレステ ロール |
HDLコレステロールとは、善玉コレステロールと呼ばれ、悪玉コレステロールを運び出す働きがあります。 基準値:40mg/dl以上 HDLコレステロールが低い人は、以下のことに気をつけましょう。
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LDLコレステ ロール |
LDLコレステロールとは、悪玉コレステロールと呼ばれ、多くなり過ぎると動脈硬化を引き起こす可能性があります。また、動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。 基準値:120mg/dl未満 |
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Non-HDL コレステロール |
Non-HDLコレステロールとは、悪玉コレステロールと呼ばれ、多くなり過ぎると動脈硬化を引き起こす可能性があります。また、動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があります。 基準値:150mg/dL未満 脂質が高めの人は、以下のことに気をつけましょう。 ✕ 控えた方がいい食品
〇 おすすめの食品
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肝 機 能 検 査 |
GOT(AST) GPT(ALT) |
AST(GOT)、ALT(GPT)とは、カラダのタンパク質を構成するアミノ酸をつくるのに必要な酵素です。とくに、肝臓に多く含まれます。 基準値:31U/L未満 AST(GOT)、ALT(GPT)がともに高いときには、肝炎や肝硬変などの肝臓の障害が疑われます。 |
γ-GPT |
γ-GPTとは、肝臓に含まれる酵素です。 基準値:51U/L未満 この数値が高くなると、肝臓や胆道系に障害があることが疑われます。たとえばアルコール性肝障害や脂肪肝などの可能性が考えられます。 γ-GPTが基準値を超えたら、以下のことに気をつけましょう。
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血 糖 検 査 |
空腹時血糖 |
空腹時血糖(随時血糖)では、糖尿病の有無を調べます。 基準値:100mg/dl未満 一定以上の高い血糖値が長期にわたって持続すると、糖尿病を予備群あるいは糖尿病が疑われます。糖尿病が進むと、血管に障害を及ぼし、動脈硬化を助長し、腎臓や網膜、末梢神経に障害を与えたり、心筋梗塞や脳梗塞の危険因子となったりします。 |
HbA1c(NGSP) |
HbA1cとは、ヘモグロビンとブドウ糖が結合したものです。採血前約1カ月間の血糖値の状況がわかります。 基準値:5.6%未満 HbA1cは空腹時血糖と同様に値が高い時は糖尿病予備群あるいは糖尿病が疑われます。 HbA1cが高めの人は、以下のことに気をつけましょう。
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尿 検 査 |
尿蛋白 |
尿検査では、尿中に蛋白が含まれているかを調べます。 基準値:(-) 尿蛋白が陽性(+)の場合、腎臓の障害が疑われますが、発熱や疲労などによって、一時的に陽性になることもあります。 尿蛋白が陽性の場合には、次のことに気をつけましょう。
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詳 細 項 目 |
貧血検査(血色素量[ヘモグロビン値]) |
血色素量は、貧血を見つけるための検査です。 基準値:男性 13.1g/dL以上 赤血球には細胞に酸素を運び、炭酸ガスを持ちさる「ガス交換」の役割があり、赤血球中に含まれる血色素が主に働きます。 貧血にならないためには、次のことに気をつけましょう。
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血清クレアチニン検査(eGFR) |
eGFRは、腎臓の働きを調べる検査です。この検査値は血清クレアチニン値、年齢および性別から計算します。 基準値:基準値60.0mL/分/1.73㎡以上 eGFRの値が低い場合は腎臓の働きが低下しています。 |
出典:けんぽれん「健康診断の結果をみてみよう」より