保険料計算のしくみ標準報酬と保険料 健康保険の一般保険料は基本保険料と特定保険料に区分されます。特定保険料とは、後期高齢者支援金や前期高齢者納付金など、高齢者の医療等を支えるために健康保険組合が支払う費用にあてる保険料のことで、一般保険料をこのように区分することにより、高齢者にどの程度支援が行われているのか、わかりやすくなります。基本保険料 … 医療の給付、保健事業などにあてる保険料特定保険料 …高齢者の医療等を支える費用にあてる保険料●一般保険料(基本保険料+特定保険料) 健康保険を運営する財源となる保険料です。標準報酬月額および標準賞与額に一般保険料率を乗じた額が徴収されます。一般保険料率は各健康保険組合の実情に応じて3%から13%の範囲内で決めることができ、事業主と被保険者の負担割合も、上限の範囲内で事業主の負担割合を多くすることができます。 健康保険では、月単位で保険料を納め、その額は被保険者の収入に応じて決められます。しかし、絶えず変動する各被保険者の報酬に基づいて保険料を算定すると莫大な事務が発生するため、段階的な報酬額を定め、各被保険者の報酬をこれにあてはめて計算します。この報酬額を標準報酬といい、傷病手当金や出産手当金などを計算するときも標準報酬が基礎となります。 標準報酬は50等級に分かれ、月額では58,000円から1,390,000円までとなります。毎月の保険料は、この標準報酬月額に保険料率を乗じた額となります。 年3回まで支給される賞与にも、支給額に応じた保険料の負担があり、標準賞与額に保険料率を乗じた額を納めます。標準賞与額は、賞与の1,000円未満の端数を切り捨てた額になりますが、その年度の累計573万円が上限になります。 なお、累計額の計算は保険者単位となりますので、加入する健康保険組合等が変わった場合は、改めて累計されることになります。18標準報酬標準賞与額保険料の種類
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